大学院芸術研究科版画専攻の村上美智子さんが3月の修了を目前にし、西天満のギャラリー白で、『村上美智子展』(2月4日?9日)を開催しました。 短期大学部デザイン美術学科から本学・美術学科の版画コースに編入した後、大学院に進んだ村上さん。この時期に個展を開催した理由は、短大時代から大学院修了目前の今日に至るまでの代表作品を網羅的に並べることによって、学生時代の作品群に一つの区切りを付けたかったとのことです。 「ブチッ!モグモグ」や「今ココニアル真実」等、銅版画(エッチング、アクアチント)による21点の作品からは、それぞれ一枚の絵の中に色々な物語を読み取ることができます。暖かさと優しさの中にリアルな視点があって、奥の深さを感じました。ユーモアと風刺が共存する作品群は、どこか村上さんのキャラクターに通じるかもしれません。村上ワールドに出会えた、とても楽しい展覧会でした。 村上さん曰く、「学外で個展を開催することによって、授業でかかわった美術学科の1年生たちや先生方が足を運んでくださったのも嬉しいことでしたが、一般の方々にも数多く見ていただき、色々な感想や批評をいただけたことも大変勉強になりました。」 展示作品の中には海外の公募展に応募している作品もあり、また、会場で販売していた銅版画によるエコバッグにもオファーがあるなど、今後の活動にも注目して行きたいと思っています。 ギャラリー白 |