|
今日12:30から今年度第2回目の大学院芸術研究科・進学説明会を学内で開催しました。
先生や学生の授業時間の合間を縫って、昼休みの時間帯を利用した開催なので、12:00からの準備でしたが、既に開場を待つ人の姿が見られ、大学院助手さんに協力してもらっての大急ぎの会場準備となりました。
本学芸術研究科博士課程は、前期課程(芸術制作専攻・芸術文化学専攻)と後期課程(芸術専攻)から成りますが、会場は、芸術制作研究分野と芸術文化学研究分野として、それぞれの研究分野別で開催となりました。また、芸術文化学研究分野は、今年度から新しく大学院棟となった32号館が会場でした。 両会場とも各研究領域毎のブースを設置、各研究演習担当の先生方も続々と出席されました。
芸術制作研究分野会場では、芸術研究科長・佐野先生の開会の挨拶の後、各研究領域担当の先生の紹介。芸術文化学研究分野会場では、芸術研究科副科長・藪先生の開会のお話しの後、両会場で各研究演習担当の先生との個別相談が行なわれました。
大学院では、学生自身がより自主的に研究に取り組んでゆく必要があります。また、その研究指導をしていただく先生との関係も学部より密接なものになります。進学後、自身が研究したい内容やテーマについてやその研究指導がどのように受けられるのかを事前に担当の先生と直接お話しし、確認することは、非常に大切なこととなります。
今回参加した進学希望の方たちの中には、本学はもちろん他大学から参加、留学生の参加もあり、おのおのとても熱心に各目指す研究領域の先生と相談をされていました。 短い時間ではありましたが、とても意義のある機会となったかと思います。 今回の進学説明会に参加できなかった方も本学大学院への進学を希望し、話を聞きたいと思う方は是非、入試課へご連絡ください。 |
ハチアワセ
|
昨日に引き続き、体育館ギャラリーの展覧会レポートです。テキスタイル・染織コース3年生8名によるグループ展「HACHIAWaSE-ハチアワセ-」 染あり、織あり、着物あり、写真あり、グラフィクデザインあり、イラストレーションありと様々な表現、作風違うの作品を見ることができます。規模の大きな展覧会ではありませんが、タイプの違う作品を一度に見ることができなかなかワクワクできます。 赤・青の染料で描かれた一見、立体視できるような作品もありますが、赤青セロファンのメガネは会場にありません。聞いてみたところ立体視用の作品ではないそうですが、もし個人的に持ってらっしゃる方がいれば、見えるかどうか試しに行って見て下さい。 テキスタイル・染織コースの出身者にはあの「ZanPon」さんもいます。 今年度の大学オリジナルTシャツの中で人気の高かった黒のTシャツをデザインされた垂谷さんもテキスタイルデザインを専攻し卒業した方です。 次回のTシャツデザインにも期待できそうな精力的な活動をしている学生さんがいることが確認でき、個人的に期待が膨らんでおります。 みなさんも自分なりの目線で作品と向き合ってみて下さい。 |
シブカッコイイ!!
|
現在、体育館ギャラリーでは2つの展覧会が行われています。今日はそのひとつ「辻和子 個展」のレポートです。 デザイン学科4年生の辻和加子さんの祖母・和子さん。65歳から水墨画を始め、現在77歳になられるまでに描かれたおよそ50点に及ぶ水墨画の展覧会です。 孫の和加子さんは和子さんの学内での個展を前々から切望されていたようです。きっと「芸術を学ぶ多くの学生さんに見てほしい」というそんな思いだったのかと思います。 大学には水墨画の専攻はないので、どの学科の学生さんの目にもとても新鮮に映るはずです。シブカッコイイ。 会場内の感想のコーナーには「・・・すごかったです。」という声。絶賛の声をどのように受けてよいかわからず常に恥ずかしそうにされている辻和子さん。自然を描く優しい作品が多く、控えめで誠実な人柄がうかがえます。とても力強い作品もあり見どころたっぷりです。 10月5日(金)16:00までの開催です。 |
舞台芸術学科 舞台照明コース ライティング・パフォーマンス
今日は、舞台芸術学科 舞台照明コース
2007年度卒業制作ライティング・パフォーマンスを鑑賞してきました。
作品のタイトルは、 「芯」
自問自答
10年後の私は何をしていますか?
そんな疑問にぶち当たったことがあるでしょうか?
慌ただしく生きる現代社会。
忙しい日々に流され、自分と向き合うことを忘れてしまってはいませんか?
今、この先、何がやりたいのか...
じっくり自分と向き合ってみませんか?
(パンフレットより抜粋)
光の織りなす表情は、とても神秘的で美しい光の風景が繰りひろげられました。
音楽とシンクロして、まるで生き物のように
その姿を変化させながら様々な色彩を放つ光のパフォーマンス。
すべて、マニュアル操作による演出です。
動画でお見せできないのが本当に残念です。
水色のマーカーを引いた言葉は
※講演会の様子は写真撮影がNGだったため撮影しておりません。
|
安藤忠雄先生の講演会レポートです。 講演会開始30分前の13時にはもう既に芸術劇場から延びる人の列が10号館の真ん中あたりまで達していました。その時点で並んでいる人は全員立ち見決定なのですが、さらに学生も先生も続々と集まってきました。9号館方面、21号館方面からまだまだ人が途絶える様子はなく、安藤忠雄先生のスゴサをこんな部分でも感じました。 会場の芸術劇場は、当初予定になかった4階席、5階のテラス部分まで利用しなければならないほどで、会場に入れなかった学生がロビーにあふれていました。 はじめて、生で安藤先生のお話を拝聴できました。大阪のイントネーションがやさしく、親しみやすかったのは私だけではないはずです。さりげない毒舌や温かみのある辛口で、小さな笑いを絶やさない、とてもためになる講演会でした。 |
「グラフィックデザイン、建築、など皆さんは自分の学んでいる分野に壁をつくっていないか?もっともっと境界を越えて活動していかなければならない」。越えていくことであらたな可能性を見出していかなければいけない。講演会はそんなメッセージからスタートしました。 たくさんのお話を聞きました。印象に残っているものいくつか紹介します。 ・ 大学には進学せず、京大に進んだ友人に頼んで4年間分の教科書を買った。友人たちが4年間で学ぶものを自分は1年で学んでやろうと思って、朝から朝まで建築を独学で勉強しまくった。読み終えたとき自分で「卒業した」と思った。 ・ 東京大学で教鞭をとることになった経緯。皆に反対されたが、「自分も一緒に勉強したい」そう思ったので引き受けることにした。 ・ 自分の事務所に一匹の犬が転がり込んできたときのこと。その犬を事務所で飼うことになったこと。その犬の名が「コルビジェ」だということ。本当は「丹下健三」と名付けたかったこと。 ・ 日本人は個性がないと言われるが、建物を建てるときだけ個性を主張したがる。乱立するビル群でおかしなことになっている大阪の都心部。もっと調和のとれた都市にしていかなければならないこと。大阪市へのビル群の屋上緑化計画の提案の話。 ・ サントリーミュージアムの計画時の話。サントリーの会長から設計を依頼されるまでのやり取り。サントリーミュージアムの前の海で本当はシャチを飼いたいと思っていること。 ・ 大阪市中央公会堂の内部空間に卵形のホールを挿入しようという提案の話。大阪市にはいやな顔をされたが、その後、提案を見た3つのクライアントからお仕事の依頼があったこと。 ・ ベネッセ・アートサイト直島の計画の話。たくさんのアーティストとのふれあいや活動の話。 ・ 東京都で進行中の計画「海の森」の話。 などなど、盛りだくさんで約1時間の講演はあっという間に過ぎていきました。 私が一番印象に残ったのが、アメリカの実業家・教育者の「サムエル・ウルマン」という「青春」という詩の紹介の部分でした。安藤先生は詩の気になった部分に水色のマーカーを引いておられました。 「青春とは人生のある時期ではなく心の持ち方を言う。(中略)年を重ねただけで人は老いない。理想を失うときに初めて老いる。」 先生の「安藤忠雄らしさ」を支えるもの。理想を持ち、それに向かって前進し、常に何かにチャレンジし続けている姿勢そのものがエネルギーになっているんだと思いました。 講演のはじめに「最近はどこに行っても若い人に元気がない。今日はそんな元気のない若者に元気になってもらえるような話も用意して来ました」と仰っていました。もちろん元気になるようなたくさんのお話をしていただきましたが、きっとチャレンジし続けるご自身の姿を若者に見せつけて、元気にしてやろうとお考えだったのかなぁ、と。 講演をお聞きになった皆さん。どうです?触発されましたか? 2007関西文化の日 近つ飛鳥風土記の丘梅植樹基金 |