2010年1月18日

キラめく家具に、出会う。     「MILANO NI TOUCH!!」家具研究会作品展より

     

 寒い季節。澄んだ空気が、街中のイルミネーションを一層輝かせる時、ここ芸大図書館
の閲覧室にもキラ星のように輝く作品が、温もりのある空間をつくりあげました。 
 「MILANO NI TOUCH!!」 本学デザイン学科と建築学科の学生たちで構成する家具研
究会が創作した、家具と照明の作品展です。
 今回、展示された作品は昨年4月にイタリアのミラノで開催された、世界最大規模のデザ
イン見本市「i Saloni Milano」に出品したもので、家具・インテリアの企業やデザイナー、
ジャーナリストたちから注目を浴びた輝かしい作品です。
 最先端のデザイントレンドが生まれる、この「ミラノサローネ」(通称)で、彼らはクリエイティ
ブな感性を存分に発揮し、趣向を凝らしたデザインを世界に向けて発表してきました。そん
なミラノの風をまとった椅子やテーブル、照明を館内で間近に見ると、自信に満ちた輝きと
風格すら感じます。

デザイン性溢れる椅子やテーブルが並んでいます!!

 来館した学生は皆さん興味津々な様子で、椅子に座って座り心地を確かめてみたり、熱
心に素材に見入ったり…。思わず触れてみたくなる手作りの家具。いつの間にか人が集ま
っているのが不思議です。

ダンボールで作っているようには見えません!!

 竹やダンボールなど天然素材を生かして作られた「Bamboo chair」・「flower puzzle furnitu
re
」や、健康志向のニーズに応えた「Orb chair」はバランスボールを用いるなど、「エコ」・「リラック
ス」をコンセプトにデザインとの調和を図った家具がひと際目を引きます。

 3階の閲覧室の一角を優しく照らす光の数々。こちらもまた自由な発想で作られていて、素材が布
地やアクリル板であることに驚かされます。
 写真からおわかり頂けるでしょうか?窓や壁に映し出された光の表情を。作品を見た多くの方がこ
の七色に発色するLEDの光を愉しんでいました。

自分の部屋に一つ置いてみたいです☆☆

写真で紹介できなかったものもたくさんあります!!

 普段、利用している閲覧室が柔らかな光と個性豊かな家具に彩られて、アーティスティックな趣を見
せているのが、面白いです。人と環境に優しいデザインを更に造形美までに進化させた”未来形家具”。
実際に体感できるのがこの作品展の最大の見どころと言えるでしょう。

 人と環境にやさしいデザインです!!

 開催初日から、情報を検索する人、本を探す人、映画を鑑賞する人と目的は様々なのに、図書館に来
た学生たちはごく自然にアートに触れ、互いに時間や創造空間を共有してくれていました。その後も口コ
ミで広がったのか、関心のある学生や一般の方が作品を鑑賞しに連日、訪れています。

作品解説の小冊子を片手に作品に触れてみて下さい!!

 作品展は2月15日まで開催しています。まだご覧になっていない人はどうぞ、図書館
に来て作品にふれてみて下さい。作品解説の小冊子を片手に、肩の力を抜いて。本学で学ぶ
未来のアーティストが図書館で多くの芸術作品と出会って、様々な驚きや発見、新しい可能
性を感じ取ってもらえれば嬉しいです。

投稿者:図書館