2017年10月4日

未来の箱舟教室 Vol.00 真鍋大度さん

アートサイエンス学科では今秋、「Bound baw 未来の箱舟教室」と題した特別講義を順次開講しています!
アートとサイエンスの分野において、先見的な問いに取り組むスペシャリストを箱舟の乗組員として招き、それぞれが抱く普遍の問いと未来のビジョンをひも解いていただこうという企画です。


9月20日(水)にはその初回授業が開かれ、メディアアーティストの真鍋大度さんが本学にお越しになりました!
真鍋さんは2006年、株式会社Rhizomatiks(ライゾマティクス/以下ライゾマ)を設立。
ライゾマの中でも技術と表現の新しい可能性を探求する部門を担うRhizomatiks Research(ライゾマティクスリサーチ)を石橋素さんと共同主宰され、プログラミングとインタラクションデザインを駆使してさまざまなジャンルのアーティストとコラボレーションプロジェクトを行っていらっしゃいます!
特に有名なのは、2015年に手がけられたPerfumeのサウス・バイ・サウスウエストでのライブ!
このライブで真鍋さんは、テクノロジー部分の企画およびディレクションを担当され、リアルな会場とバーチャルな映像をシームレスに行き来する演出で、国際的にも高い評価を受けました。


講義のテーマは、「アートとサイエンスの過去と現在」。

冒頭で紹介されたのは、1878年につくられた世界初の映画と言われている作品。
イギリス生まれの写真家 エドワード・マイブリッジが制作したもので、疾走する馬の連続撮影を成功させ、それを繋げて動的錯覚をもたらしたものです。
後にトーマス・エジソンが発明した映写機キネトスコープに影響を与えたとも言われています。

また、アナログで視覚的トリックを表現した”モーショングラフィックスの原点”とも言える実験映画や、当時は斬新だった”バレエ衣裳とは異なる格好で踊るバレエ”など、さまざまな20世紀の芸術作品が紹介されました。
その表現の中には、21世紀を生きる私たちが「新しい」と思ってやっている手法も、数多く見受けられました。


「今、新しいと言われているものも、過去を遡ると実は昔から存在している場合が多い。」
「彼ら(紹介した20世紀の作品)がやっていたことをやるんじゃなくて、どれだけ新しいことができるかですね。」と話された真鍋さん。

続いて、真鍋さんが制作されたライゾマティクスリサーチも紹介されました。

真鍋さんが手がけられるのは、24台のドローンを使ったパフォーマンスや、Perfumeのミュージックビデオなど、見るからに「カッコいい!!」という作品から、
赤ちゃんの動きをデータ化してパソコン上で大人に同じ動きをつけてみるといった、新奇な作品までさまざま!!

 

講義の最後には、質問コーナーも設けられ、学生からの質問に丁寧に答えてくださいました。
 
「Bound baw 未来の箱舟教室」は、11月にも開講予定です!
>>詳しくはコチラ

 

投稿:島田(企画広報部事務室)