2017年10月3日

「トン・スー・トン」でめざせ達筆!?紫舟先生 特別講義!

みなさんは、綺麗な文字を書くことができますか?
“文字は書いた人の心を映す”と言われることもあるように、字の巧拙って結構気になりますよね。
特に就職活動で履歴書に自分の名前を書く時は、綺麗な字の方が好印象を持たれるケースが多いと思います。
そして、綺麗な字を書くためには、いくつかコツがあるそうです。
コツさえつかめば、下手だと思っていた自分の字が格段に上手くなるかも…?
 

今日のブログは、そんな文字…”“に関する特別講義の話題です!!


書道家の紫舟先生をご存知でしょうか。
内閣官房や外務省、農林水産省など政界からの依頼でさまざまなロゴを担当されたり、東大寺や伊勢神宮などの神社・寺院でのイベントでも書を手がけられるなど、大変注目されている書道家です!
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの「UNIVERSAL COOL JAPAN 2017」や、映画「海難1890」、NHK大河ドラマ「龍馬伝」のタイトルなど、私たちが普段見ている作品の中にも、紫舟先生の文字がたくさん提供されています。


また、本学の11号館エントランスに設置中のチームラボ作品「まだ かみさまが いたるところにいたころの ものがたり」の象形文字も、紫舟先生が書かれたものなんですよ!

 
まだ かみさまが いたるところにいたころの ものがたり

そんな紫舟先生は、本学美術学科の教授でもいらっしゃるんです!!
先日は、文芸学科の学生を対象に特別講義を行ってくださいました。

授業では、紫舟先生が普段使っている道具を見せていただけることに!
とても上質で柔らかい羊毛の長い筆を使われているそうです。
その書き心地を体験した学生からは、「小学生の時に使っていた筆とは全然違うし書きやすい!」と驚きの声が上がりました。

 

また、紫舟先生も筆を握られ、学生たちの前で「JAPAN」という文字を書いてくださいました!


力強く大胆に書かれた文字ですが、はらいの筆遣いなどはとても繊細に表現されています。
「筆の”面”を意識して書くと、上手く書けますよ。」というアドバイスもいただきました。


続いて、紫舟先生流・綺麗な字を書くためのコツを教えてくださいました!

そのコツとは…「トン・スー・トン」です!


字が下手な人は、真っ直ぐな線を書くことができなかったり、字を書く時に身体が歪んでいる人が多いそう。
最初の「トン」は筆(ペン)を置いた時、「スー」は直線を書く時、そして最後の「トン」がとめになります。
これを、縦と横20回ずつ声に出しながら練習するだけで、起筆と終筆をきちんととめるクセがつき、いつもより綺麗な字が書けるようになるそうです!
ポイントとしては、縦は真っ直ぐ、横は少し右上がりに書くと良いそうですよ!

私も普段の字は結構クセ字なので…書き比べてみました。
上がいつも書いている字、下が「トン・スー・トン」を20回行った直後に書いたものです。
どうでしょうか…?(元々字が汚いのは、お許しください。笑)


ちょっぴり字が上手くなったところで、1m×6mの水書紙を使って筆遣いの練習に挑戦です!!
この紙は習字練習用紙としても使われており、水で字が書ける紙で、乾くと消え、繰り返し使用することができます。


学生のみなさん…綺麗な字を意識すると、不思議と姿勢も良くなっているみたい。笑

 

紫舟先生は、とめ、はらい、はねを丁寧に指導。
学生たちは筆遣いを熱心に研究し、少しでも技術を身につけようとしている様子でした!!

文字の美しさは、芸術表現力にも繋がるもの!
普段字を書く時にも、この日教わったことを実践したいですね。

 

投稿:島田(企画広報部事務室)