2017年7月5日

大阪芸大で一番グローバルな授業!?

学生のみなさん、大阪芸術大学の「建学の精神」を5つ全て言えますか?
建学の精神とは、この大学の創設目的・理念のこと…簡単に言うと「学校がどういう目的で建てられたのか」を表したものです。
本学のホームページや「大学案内」の冊子でも紹介されていますが、ここで改めてご紹介しますね。

>>それぞれの詳細については、コチラから★

さて…今日はこの中から、「国際的視野に立っての展開」にも通じる授業をご紹介します~!

大阪芸術大学には、国際交流の場がたくさん用意されています。
海外の大学との交流展や、海外セミナー、そして短期留学制度も整っています!
海外の数多くの大学と姉妹校提携、並びに大学間交流協定を結び、幅広く活動しています。
特に、「アメリカ美術大学協会」に加盟し、造形美術教育の国際化に大きく寄与してきました。
この交流の一環として、アメリカ美術大学協会加盟校との間に短期留学制度を設けています!!
海外留学生のためにつくられた制度ではなく、一般の学生と一緒に正規の授業を受けるので、留学を希望する学生はあらかじめ留学の動機や目的を熟考し、留学先の言語や専門学習の勉学に励み、充分に準備を進めることが望まれています。

そして、姉妹校の学生たちも、大阪芸術大学に留学生としてやってきます!
今回は、留学生たちが受講している美術学科版画コースの「版画実習」にお邪魔しました~♪


授業を担当されているのは、美術学科教授の原三佳恵先生!!
留学生だけでなく、もちろん日本の学生たちも一緒に原先生の授業を受けます。


版画というと、主に孔版、平版、銅版、木版の4つの技法がありますよね。
版画コースでは、これらを総合的かつ専門的に学び、既成概念にとらわれない作品づくりに励んでいます!
私が教室に伺った日は、平版(リトグラフ)の実習を行っていました。

 

リトグラフとは、水と油の反発作用を利用した版種。
版には凹凸がある訳ではなく、化学反応を用いた印刷方法なので、日本では平版と呼ばれています。

この授業に参加しているのは、アメリカのメリーランド美術大学カリフォルニア美術大学、またドイツのベルリン芸術工科大学からの留学生です。

 

みんな真剣な表情で作業に取り組んでいます。
慎重にインクの色を調整しては、何度も試し刷りを行っていました。
果たして、どんな作品になるのでしょうか?
 

また、別の曜日には合評を行っていました!
版画コースでは、週1回のペースでこうやって集まって合評するそうです!


それぞれの作品について意見を出し合っていますが、1つの作品の色を巡っても、「オレンジがいいと思う」「私はピンクかな」「黄色にしたらどうだろう?」と考えもさまざま。
原先生は、「最終的には、自分が一番良いと思う表現を選べばいい。けれど、他の人のアドバイスを聞いてみることも大事。”こういう意見もあるんだな”と心に留めておくことで、次の作品づくりにも活かせますよ!」とおっしゃっていました。
芸術の道には明確なゴールがありません。
より良い作品をつくるために、合評という機会はとても大切なんですね。

 

さらに英語も交えての会話は、日本の学生たちにとって、大変勉強になる場!!
版画の技術だけでなく、英語力も身につけることができる授業なんですね♪♪
日本にいながら、この教室ではちょっぴり留学気分が味わえちゃうのが素敵です★


留学生のみなさんに、大阪芸大の授業について聞いてみると…
「アメリカではみんな、発表する時に自分の考え方をストレートに表現する。でも日本の学生は、意見を言う時控えめに、綺麗な言葉で言ったりするのが新鮮です。」
「私が作品に対して言いたいことがあっても、”日本語ではなんて言うんだろう?”と思うことがあって、意見交換は難しいですね。」
「版画以外にも色んな授業を受けているんですけど、『日本画』の授業は母国にはないので、とっても魅力的です!」
など、たくさんお話してくださいました!!


私も、英語でお話ができたらもっとコミュニケーションが取れたのですが…
留学生のみなさんが日本語で丁寧にフォローしてくれました。
んん~私も、学生たちを見習って、英語の勉強をした方がいいな…と感じたブログ担当。笑
 

原先生の「版画実習」、大阪芸大で一番グローバル(かも知れない!?)な授業でした!

 

投稿:島田(企画広報部事務室)