2016年12月6日

OSAKA光のルネサンス×大阪芸術大学 中間報告会

OSAKA光のルネサンス×大阪芸術大学 初の共同プロジェクト!
このプロジェクトは、大阪芸術大学と大阪・光の饗宴実行委員会が共同事業として実施、大阪芸大の学生と高校生たちが、「OSAKA光のルネサンス2016」のプログラムの一つ「大阪市中央公会堂・プロジェクションマッピング」を制作し、発表・発信するというものです。

これまでに行ったワークショップは…

>>6月のワークショップ ブログ記事
>>7月のワークショップ ブログ記事
>>8月のワークショップ ブログ記事

季節は巡り、11月。
プロジェクトの中間報告会が行われました。

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プロジェクションマッピングを制作する上で重要なのは、建物の形状を意識すること。
平面の白いスクリーンに映すのとは違って、ちょっと角度が違うだけでズレてしまい、イメージ通りの映像を見せることができません。
また、建物の色味も映像に反映されるので、例えば真っ白にしたいと思って光を当てても、建物自体の色が出てしまいます。
今回は、学生たちが描いたパース絵やアイディアをもとに制作した映像を、大阪市中央公会堂(1/30スケール)の模型に投影し、イメージ通りに仕上がっているかの確認が行われました。

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映像は、3DCGソフトとAdobeの「After Effects」というソフトで制作しています。
まずは模型の形に映像をぴったり合わせるため、グリッド(編集画面で配置の目安となる補助線)を調整。
大きさを変えたり、歪ませたりして、建物の窓や柱の線に沿うようにグリッドを合わせていきます。
学生たちもこの調整に挑戦し、建物の形状に合わせる作業を体験しました。

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今回は模型ということでプロジェクターは1台でしたが、本番では複数のプロジェクターを用いて、それぞれのパーツごとにグリッドを合わせます。
グリッドを合わせるだけで、1時間から2時間はかかるのだそうです。
想像以上に地道な作業…っ!

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そして、いよいよ映像の上映です!
「OSAKA ART CITY 都市とはアートである」と題した今回の作品。
歴史的建築物である大阪市中央公会堂が竣工した1918年から、現在、そして未来の大阪の姿を描いた作品になっています。

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映像を一通り見たところで、プロジェクトの総合プロデューサーである本学客員教授 村松亮太郎先生の目が光ります。

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「カタルシス(作品を見て”あ~よかったなぁ”と感じる部分)が足りない!」

日本には、物語を「起承転結」の4つに分ける考え方がありますが、海外では三幕構成がメジャーです。
日本でも「序破急」と言ったりしますよね。
それぞれの幕が”設定”・”対立”・”解決”の役割を持ち、幕と幕が”ターニングポイント”で繋がっているという構成で、一般的な映画は三幕構成のモデルに基づいて制作されているんです。

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村松先生は、「何が”ミッドポイント(第二幕の一番重要なイベント)”なのか、明確に仕掛けなければいけない」と話されました。
今回試写をした映像は、ミッドポイントがどこなのか、見ている人が理解できないつくりなのだそう。

これから、制作サイドでさらにブラッシュアップを行うそうです。
さあ、どんなプロジェクションマッピングが見られるのか…?

実際に会場でご覧あれ!!!

「OSAKA光のルネサンス2016」
2016年12月14日(水)~25日(日)

大阪市中央公会堂・プロジェクションマッピング
第1部「OSAKA ART CITY 都市とはアートである」
17:00~21:00(14日のみ17:30頃点灯)

第2部「今昔 -Past,Present and then-」学生オリジナル作品
21:00~21:30

場所:大阪市中央公会堂正面

投稿:島田(企画広報部事務室)