先週は、今年4月から芸術計画学科教授に就任された村上敬造先生の授業にお邪魔してきました!
村上先生は、映像計画学科(現:映像学科)の卒業生で、大学卒業後はプロデューサー・プロジェクトコーディネーター・イベント業務管理士として活躍。
これまで、上海万博やJリーグをはじめ、博覧会や大型イベント、スポーツイベント、町興しイベントなどに携わられています。
昨年は、ラジオ番組「大阪芸大スカイキャンパス」にもゲストとして出演され、先生が手がけたイベントのエピソードがたくさん話されました!
大阪芸大では、「イベント企画論」「芸術計画特論Ⅰ・Ⅱ」「芸術計画特殊演習Ⅱ」「芸術計画学概論」「卒業研究」「卒業計画」と多彩な科目を担当されているのですが、
今回私が伺ったのは、その中でも少人数制の「芸術計画特論Ⅰ」という授業!
この授業では、イベント検定公式テキストを基本教材としながら、先生が手がけられたイベントの計画書や運営マニュアルなどの資料を実例に、”イベント”について学びます。
少人数ということで、先生と学生の距離が近く、ゼミのような雰囲気の中で講義が行われました。
「イベントを運営するにあたって、マニュアルを細かく定めておくことが大事」だと話された村上先生。
授業で見せていただいたマニュアル本もとても分厚かったのですが、なぜこんなに細かく決める必要があるのでしょうか?
それは、万が一の事故に備えてのものだそうです。
どれだけ計画を練って、多くの人を楽しませても…事故が起きたら、全てが駄目になります。
ましてや、人の命を奪うようなイベントがあってはいけないのです!
まずは事故を起こさないために、それでも事故が起きた時には対処ができるように、マニュアルはきっちりと揃えておくことが大切なんですね。
興味深い話もたくさん聞くことができました!!
例えば、みなさんは映画館の最後座席の後ろに手すりがあるのをご存知でしょうか?
あの手すりは法律で決められていて、立ち見を想定しているためのものなのだそうです。
また、普段当たり前のように目にしている自動販売機ですが、
最近は災害支援型自販機が数多く設置されていて、有事の際には無料で飲料を提供してくれる仕組みになっていたり、
GPSが搭載されていて子どもを見守るシステムが取り入れられていたりと、
ただ商品を購入するための機械ではなくなっており、その存在意義が変化しているのだそうです!
そんな風にイベントに限らず、私たちの普段の生活の中でもさまざまなアイディアが溢れていますよね。
村上先生が話された言葉の中で、特に印象的だったものを紹介させていただきます。
「芸術はなんでも、真似をするところからしか始まらない。でも、単にコピー&ペーストをしてはいけない!
”なぜこういうことなのか?”理解して初めて真似をしていい。
すでにあるものを真似ていくうち、自分の表現になっていく」
自分の表現を見つけるためにはまず、今の世の中にあるものをしっかり分析することが大切なんですね。
ですので、学生のみなさん!!
村上先生の授業を通じて、今ある”イベント”の役割をしっかり考えながら学習してくださいね!!
投稿:島田(企画広報部事務室)