2015年11月19日

「大阪信用金庫の中小企業支援について」

このブログでは、これまで大阪芸術大学のさまざまな授業を紹介してきました。
アトリエのような教室や設備の整った工房での制作、本格的な機材を使っての撮影、プロの先生方の指導を受けながらのお芝居・音楽のレッスンなど…私がブログ取材でお邪魔した授業はどれも、刺激的で魅力あふれるものばかりでした。
気になる方は、カテゴリー選択から「授業見学ツアー」をクリックしてご覧になってくださいね。

さて、大阪芸大の授業は芸術分野に特化した専門科目だけではありません!
教養科目も充実しているんですよ。
教養科目に設置されるさまざまな科目は、大学における学問探求の導入過程として位置付けられていて、総合的な能力の育成につながるものとして設置されています。
専門的な知識や技術はもちろん大切ですが、それと並行して教養を身につけることもとっても大切ですよね!

今回は、塩見芳則先生が担当されている「経済学」の一環で開かれた特別講義に参加してきました。
経済学では、世の中における経済の動きを体系的に身につけることを目的に、経済現象の背景やその原因は何かについて考える授業が展開されています。


特別講義で講師を担当されたのは、大阪信用金庫の取締役部長・石橋敏幸さん。
大阪信用金庫と言えば、これまでにも大阪芸術大学と産学連携プロジェクトを企画し、大阪信用金庫で顧客に配布するノベルティや通帳のデザイン制作などを進めてきました。

講義のテーマは、「大阪信用金庫の中小企業支援について」。

中小企業・小規模企業事業者の数は、1989年以降から長期に渡って減少傾向にあるそうです。
最近の統計を見てみても、2009年には420万者だった事業者数も、2012年には385万者に…。
こうした厳しい状況を踏まえて、大阪信用金庫がどのような企業支援を行っているのかが紹介されました。

中小企業の事業承継といえば、従来は経営者の親族に承継することが大半を占めていました。
しかし、近年は親の経営する会社には入社せずに自らの生活基盤を築いていること人も多く、親族以外の人に承継する割合が増えてきているそうです。
そういったさまざまなケースに合わせて、課題やその解決策が話されました。
また、企業の創業についてや、大阪信用金庫が行うさまざまな取り組みなども紹介され、信用金庫という組織が社会においてどんな役割を果たしているのかを知る機会にもなりました。

もしかしたら授業を受けていた学生の中にも、将来起業家になる人もいるかも知れませんよね!
石橋さんも「みなさんにこういった機会があれば、今回の講義のことを思い出してくださいね」と話されていました。
大阪信用金庫のみなさん、大変貴重な講義をありがとうございました。

投稿:島田(OUA-TV)