9月に入り、朝夕は肌寒く感じることも多くなりましたね。
大阪芸術大学の後期授業は、7日(月)から始まります。
※但し、8日~10日は集中講義・補講期間のため通常授業は行われません。
夏休み中も、キャンパスではさまざまな授業が行われていました。
大学院で開かれていたのは、金沢美術工芸大学大学院教授・東京藝術大学名誉教授で画家の佐藤一郎先生を招き、特別集中講義「テンペラ絵具と油絵具を併用する混合技法」。
この講義名、どこかで聞いたことが…?
実は昨年の10月にも佐藤先生が大阪芸大にいらっしゃって、同様のテーマで講義を行ってくださいました。
昨年の講義は90分でしたが、この夏は全4日間の日程。
午前中は講義を行い、午後からは実技実習という形で実際に作品制作に取り組みました。
そもそも混合技法とは…?
については、前回のブログを参考にしてくださいね。
私がお邪魔した日には、植物の写生をしていました。
また、普段の授業ではなかなかする機会がないという、卵テンペラ媒剤の調製も行われました。
卵テンペラは、絵具が乾けばすぐに塗り重ねていくことができ、数日間乾燥すると水に溶けなくなるという利点があります。
卵黄にはレシチンやアルブミンという乳化作用がある物質が含まれていて、水と油を混ぜても分離しません。
卵テンペラのつくり方としては、卵を卵黄と卵白に分けてから、膜を摘んでピンを刺し、膜を残して卵黄だけを取り出します。
それにオイルやワニスなどを混ぜて完成です。
この卵テンペラ媒剤に顔料と水を混ぜると絵具になります。
こんな風に、作品の制作だけでなく制作に使用する画材の調製も学ぶことができるのは、大変貴重な経験ですね。
夏休みも熱心に芸術活動に取り組む学生たちの姿がアツかったです!
投稿:島田(OUA-TV)