2015年7月6日

ラジオ「大阪芸大スカイキャンパス」

今日から、学園祭の出店団体団体を募集しているようです!
芸大の学園祭は、毎年100以上のサークル、学科、有志団体が、焼きそばやフランクフルトなどの模擬店を出したり、ダンス・大道芸・音楽ステージ・作品展示などを行ったりと、大賑わいなんですよ。
学園祭は秋の開催ですが、毎年この時期から企画は進んでいるんです。
詳しい日程や参加方法は、11号館エントランスホールと、総合体育館コンビニエンストアに設置されている資料をご覧ください。

さて、今日は大阪芸術大学グループのラジオ番組「大阪芸大スカイキャンパス」の放送日です!

パーソナリティは大阪芸術大学副学長の塚本英邦先生。
さらに、本学映像計画学科(現・映像学科)出身の人気映画監督で映像学科教授の田中光敏先生と、舞台芸術学科出身の演出家で劇団「南河内万歳一座」座長、そしてこの4月から舞台芸術学科教授として就任された内藤裕敬先生が、交替で出演されます。
そして、毎回さまざまなジャンルで活躍する大阪芸大グループ出身の著名な卒業生たちを月替りでゲストに招き、楽しいトークを繰り広げます!!
第一線に名を馳せるクリエイターたちのリアルな声を聴くことができる番組内容となっています! 

今日のゲストは先週に引き続き、音楽学科卒業生でアニメソングシンガー・シンガーソングライターの喜多修平さんです!

今回の話題は、中学時代の喜多さんについて!
中学生になると、アニメの主題歌や挿入歌などを収録したサウンドトラックに興味を持つようになったそうです。
また、声優に憧れていた時期もあり、サントラをBGMにして自分でラジオドラマを作ることにも挑戦したのだとか!
そのドラマ作りの中で、効果音を入れるために注目したあるものが、現在の喜多さんのお仕事にもつながっているそうです。
何と出会ったのか…気になる内容は、今夜チェック!!

「大阪芸大スカイキャンパス」
7月6日(月)20:30~21:00 オンエア
ラジオ大阪(OBC)1314

投稿:島田(OUA-TV)


2015年7月4日

根付に学ぶ国際社会・日本文化

6月17日(水)、本学の客員教授でもあられる高円宮妃久子殿下がご来学され、「国際的な視野を育む -Stepping Stones for an International Perspective- 根付に学ぶ国際社会・日本文化」と題してご講義を賜りました。


妃殿下は中学卒業後に渡英され、イギリスのケンブリッジ大学ガートン・コレッジで人類学・考古学を学ばれています。
また、日本サッカー協会、バードライフ インターナショナル、国際弓道連盟などの名誉総裁を務められ、カナダやドイツ、アルゼンチン、ブラジルなどさまざまな国を訪れ、精力的に活動をされています。

ご講義では、海外に行くことをためらう若者たちに向けて、海外へ足を運ぶことの大切さをお伝えになりました。
「日本の良さを知るためには、日本以外の文化に触れなければ、本当の意味での日本の良さを感じることはできない。」
妃殿下のお言葉をきっかけに、海外に関心を持った学生もいたのではないでしょうか?
日本で過ごしているだけでは気付くことのできない日本の素晴らしさを知るためにも、いろんな国を訪れてみたいですよね。

そして、妃殿下は根付のコレクターとしても知られています。
根付とは、江戸時代、印籠や巾着袋などを腰の帯にさげて携帯するため、紐の先に結わえて使用する滑り止めとして使われていたもの。
現代では、多種多様な素材を使った”現代根付”として再び活発になり、海外でも高く評価されています。

もちろん、ご講義でも妃殿下のコレクションからさまざまな根付作品が紹介されました。
今回のご講義で初めて根付というものを知った学生もいたようです。
素材からこだわり細部にまで気を配って作られた造形は、まさに美術品です!

さらにご講義のあとは、妃殿下と副学長の塚本英邦先生、そして各学科の学生たちで懇談会も開催されました。


学生から飛び出す質問は、やはり根付のことと、海外のことが中心となりました。
妃殿下は一人ひとりの学生の話に熱心に耳を傾けられ、微笑みながらお応えになっていらっしゃいました。
学生たちにとっては大変貴重で濃密な時間になったに違いありません。

そういえばみなさん…芸術情報センターの外壁に大きく掲げられた垂れ幕に気づきましたか?

これは、高円宮妃久子殿下作 絵本「夢の国のちびっこバク」に登場するバクのキャラクターで、大阪芸術大学グループ創立70周年記念のシンボルキャラクターです。
1945年に「平野英学塾」という名前で始まった大阪芸術大学グループは、今年10月15日に創立から70年を迎えます!
グループ70周年についての話題も、またこのブログで紹介していきますね。

投稿:島田(OUA-TV)


2015年7月3日

さて、今週の大阪芸大テレビは?

気付けば7月に突入!
ついこの間入学式を迎えたと思っていたのですが…というのは毎年のこと。
前期の授業も、あと1ヶ月です!

 

さて、今週の「大阪芸大テレビ」は、スカイキャンパスで行われた「ラノベ祭り!」の話題からお伝えします!
中学生や高校生といった若い世代向けに軽妙な文体でストーリーが描かれていたり、通常の小説より挿絵が多かったりするのが特徴の”ライトノベル”。
今回のイベントは、ライトノベルの分野に多くの卒業生を送り出している文芸学科が企画しました。
会場には物販コーナーや展示コーナーに加え、文芸学科や映像学科を卒業した作家の講演会が開かれました!

 

続いて、大阪芸術大学の学生たちを紹介する「キラリ☆芸大生」のコーナーです。
今回は、アメリカンフットボール部・通称「Vipers」のキャプテンで、演奏学科の中野寛之さんをご紹介します!
放課後のグラウンドでの練習はもちろん、休日も社会人チームと練習試合を行い、関西学生アメリカンフットボール連盟・3部リーグの試合に向けて情熱を燃やす中野さんたち。
アートを学びならがスポーツにも打ち込む姿はまさに文武両道!
彼らの勇姿をお見逃しなく!

 

「大阪芸大テレビ」は毎週金曜、深夜24時55分からサンテレビで放送中!また、奈良テレビ放送、テレビ和歌山でも好評放送中です!
みなさん是非ご覧ください!!

<<オンエア情報>>
7月3日(金)
奈良テレビ放送 21:30から
サンテレビジョン 24:55から
7月4日(土)
テレビ和歌山 22:45から


2015年7月2日

所蔵品展「戦後のグラフィック・ポスター」開催中!

現在、芸術情報センター展示ホールでは、大阪芸術大学所蔵品展 「戦後のグラフィック・ポスター」を開催中!!

「社会の鏡」とも呼ばれているポスター。
ポスターは、造形的に綺麗だとか面白いというだけでなく、制作された当時の社会情勢をうかがい知ることのできる資料でもあります。
今回の展示では、本学が所蔵している「欧米のポスター100・1945-1990」の中から、制作目的別にポスターを紹介しています。

入り口すぐのスペースには、『商業ポスター』が集められています。


商業ポスターは、企業や団体のメージを確立するために制作したものです。
多くの資金を使い、一流なアーティストにデザインを依頼しているケースが多いため、スタイリッシュで洗練されたものが多く見受けられました。

その奥には、『公共ポスター』が並んでいました。


こちらは、反戦、平和、人権問題などへの関心を高めるために制作されています。
その時代にどのような社会問題があったのかが、ひと目で分かりますね。
全体的に、ショッキングで強いイメージのものが多く、メッセージを明確に表現していることがうかがえます。

続いて、『文化ポスター』です。


演劇や映画、展覧会などの告知のためのポスターです。
こちらのポスターは、演劇や映画の作品内容を知っている方が、より楽しめるかも知れません。
実にバラエティに富んだ表現を見ることができます!

そして、『ポーランドポスター』。


冷戦時代に鉄のカーテンで仕切られた東欧の社会主義諸国では、芸術家たちは厳しい制約の中での活動を余儀なくされてきました。
そんな中、比較的自由な表現をすることができたのが、ポスターという分野だったそうです。
「欧米のポスター100・1945-1990」からの5点に加えて、本学所蔵のポーランドポスター15点、合わせて20枚のポスターが展示されています。

最後に…番外編で『大阪芸術大学のポスター』も展示しています!!


今年で創立70周年を迎える大阪芸術大学グループでは、その長い歴史の中で数えきれないほどのポスターを制作してきました。
なんと、第1回の卒業制作展のポスターを発見!!

10回、20回と重ねるごとに、学科が増え、大学が大きく成長していることもうかがい知れます。

所蔵品展のポスターは、毎回学生が制作しています。
今回は、デザイン学科3年生の太田美波さんが制作しました!
これまでにも、大学外でもポスターを制作する機会があったという太田さん。
今回は、展示されているポスター作品の中から、4枚の作品を配置して、グレーでトーンをそろえています。
上からグレーを重ねるという手法は今までの所蔵品展のポスターにあまり見ない形です。
これは、異なる4枚の作品の色味を統一するためと、上に表記する文字が目立つように工夫したそうです。
今回の所蔵品展を見て、ポスターの作り方については大変勉強になったと言います。
これからも、ポスターをはじめ公告デザインや、印刷についても学んでいきたいと話していました。

みなさんもぜひ、ポスターを通じていろんなことを感じ取ってみてください!!

所蔵品展 「戦後のグラフィック・ポスター」
会期 2015年6月29日(月)~ 7月11日(土)
開館時間 11:00 ~ 18:30
休館日 日曜日
会場 大阪芸術大学 展示ホール(芸術情報センター1階)

投稿:島田(OUA-TV)


2015年7月1日

岡村絵理展 (A14) -en route-  2kwギャラリー  3/23-4/4

大阪美術専門学校に在籍中での個展である。タイトル通り、「途中」での作品発表だろうか。会場には制作方法が異なる平面作品がインスタレーション形式で展示してあった。技法としてはシルクスクリーン、リトグラフ、コラグラフ、エッチング等、プリントメイキング専攻で取得した版画技法で制作された作品が展示されている。それを岡村氏から聞くと課題作品の展示とも読み取れる。しかし再度作品と展示方法を注意深く体験していく。

作品の配置方法も気になるが、一つ一つの作品は上部2ヶ所だけ針ピンでとめ、壁との距離を緩くしてある。額に入れての展示や壁と密着した展示とは異なる仮設的要素が強い、それをインスタレーションとも呼ぶが、ビデオ・インスタレーションやサウンド・インスタレーションと云い方に類似させるならプリントメーキング・インスタレーションとでも云えそうだ。

作品を詳しくみる。大きな皺のある作品がありしかも数か所破れ、さらに意図的にカッターで切り裂いたようにも見えるところもある。版画作品における破壊行為は何を意味するのか。平面の破壊そして物質性のまなざしか、多分それとも違うように思えた。床に接しての版画作品もある。立体の領分に平面が接している。一般的に考えられない展示から何が鑑賞者に伝わるかを考えてみた。


一瞬感じ得たのは制作場所の混沌とした空気であった。展示空間に彼女は制作途中の思考の混沌とエネルギーを展示空間に持ち込んでいるのかもしれない。その全体を通して彼女が主張する「私を見てください」ということだったのか。

報告 教養課程講師 加藤隆明 協力 芸術計画学科合同研究室