ロンドンオリンピックでは、皆さん、寝不足が続いたでしょうか?多くの競技、多くの選手の活躍に感激し、勇気をたくさん
もらうことができました。次は、大阪芸大の学生や卒業生の活躍から、感動や元気をお届けしたいと思います!
まずは、本学デザイン学科を2007年に卒業された北本浩之さんから、「第60回 朝日広告賞 一般公募の部 入選」の嬉しいニュースが届きました!朝日広告賞は、朝日広告賞は若手クリエーターの登竜門です。朝日新聞社が1952年に創設した「朝日広告賞」は、新聞広告の新たな可能性を探り、次世代を担う広告制作者の発掘・育成を目的としています。
http://adv.asahi.com/modules/feature/index.php/content0557.html
入賞作品に関しての北本浩之さんのコメントです。
旭化成の課題は「食品用包装ラップと言えば「サランラップ」
とお客さまに選んでいただけるようなアイデアを募集」とありました。
昔から親しまれ使われているサランラップ。
誰もが知っている昔話にサランラップを登場させて商品の王道感を表現しました。
拘ったところは、登場人物の表情。紙芝居のように一枚の絵からストーリーが膨らむよう工夫しました。
審査委員である原研哉氏のコメントです。(朝日新聞社広告局HPより)
―ほかに印象に残った作品はありますか。―
個人的に好きだったのは旭化成の「サランラップ」です。
桃太郎が生まれた瞬間におばあさんが桃にサランラップをかけようとしているとか、浦島太郎が玉手箱を開けたのにサランラップが張ってあって煙が出てこないといったシーンには、つい笑ってしまいます。イラストのトーンとサランラップのつやつやした描き方がいいコントラストになっていますね。
北本浩之さんに朝日広告賞一般公募の部に入選してのご感想や今の想いをお聞きしました。
「朝日広告賞は若手クリエーターにとっての登竜門で、学生時代から朝日広告賞の受賞作を見て刺激を受けていました。今回、自分の作品が評価いただいたことが大きな自信に繋がりました。この経験を生かして、今後も精力的に制作に取り組んでいきたいと思っています。」
左: 授賞式会場での写真(中央が北本浩之さん)
北本浩之さんの学生時代は、どんな様子だったでしょうか?学生時代の一番の思い出を聞いてみました。
「他学科の友人と組んでグループ展をした事です。学科が違うと価値観も多様で、意見が合わずに喧嘩になる事も多々ありました。それほど制作に対して誠実な仲間と一緒に作れた事も良い思い出ですし、多様な意見の中で議論を重ねた経験が今に生きています。」
最後に学生たちに向けて、学生の間にやっておけば良いと思うことを教えてください。
「僕がもっとやっておけば良かったと思う事は海外旅行です。僕はこれまでニューヨークとローマ、フィレンツェに行きましたが、沢山のものを見る事で感性も磨かれますし、文化の違いを感じることで視野も広がります。大学にいると学生同士で競い合えますがどうしても仲間内で完結してしまいがちです。別の世界に飛び込むことで、自分の置かれた立場を客観視できるようになると思います。それに働きだすと長期間の休みを取るのがなかなか大変で、海外旅行に行く機会も減りますので、今のうちに沢山の経験をされた方が良いかと思います。」
北本浩之さんは、現在、日本デザインセンターに勤務されています。「人を大切にするとても働きやすい会社ですよ。3月に名古屋で開催された会社の新卒採用の説明会では、僕も壇上でお話しをさせていただいたので、もしかすると大芸の学生さんともお会いしているかもしれません。」とのことでした。
日本デザインセンターと言えば、まさにデザイン界の大御所である原研哉氏が代表取締役で永井一正氏が最高顧問です。原研哉氏の著書は、デザインのバイブル的「ポスターを盗んでください。」1995年(資料ID: 1110000868)から「日本のデザイン : 美意識がつくる未来」2011年(資料ID: 21100313)まで15冊、図書館に所蔵しています。永井一正氏の著書も13冊所蔵しています。
ぜひ図書館に来て、ご利用ください!
北本浩之さんのますますのご活躍を期待しています!
そして、学生の皆さんも北本浩之さんに刺激を受けて、朝日広告賞を目指して頑張ってください!!
(株)日本デザインセンター
HP: http://www.ndc.co.jp/
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投稿:大阪芸術大学図書館