2008年12月4日

「2008京都美術ビエンナーレ」にて大賞受賞! 福森 創さん

現在開催中の「京都府美術工芸新鋭展 -2008京都美術ビエンナーレ」にて、工芸学科4年生・金属工芸コースの福森 創さんが大賞を受賞されました!おめでとうございます!
ということで早速、京都文化博物館に行ってきました。
京都美術ビエンナーレ 2008 京都文化美術館 福森創 源氏物語
この展覧会は昨年度から「京都府美術工芸新鋭展」として、美術分野、工芸分野をそれぞれ隔年で開催することになり、今年度は美術分野が取り上げられています。日本画・洋画・版画・彫刻の作品がずらり。
京都美術ビエンナーレ 2008 京都文化美術館 福森創 源氏物語
公募部門では全国からの応募作品約60点、京都の大学や審査員の推薦で出展さた作品が17点。また自由テーマのほか、源氏物語千年紀事業に合わせて「源氏物語」という特別記念テーマでも公募されました。会場には併設展示として「模写手本の世界-「源氏物語」を描く-」も行われており、日本画の画材や表現の紹介のパネルと併せてとても見応えのある展覧会でした。
京都美術ビエンナーレ 2008 京都文化美術館 福森創 源氏物語
今回、福森さんは自由テーマでの大賞受賞。この作品は先月学内で行われていた展覧会「Four Individual –工芸に新しい可能性を」(1111日→1115日)でも展示されていたのでご覧になられた方も多いのではないでしょうか。
>>>11月16日のブログ

京都府京都文化博物館・学芸課の方の許可を頂きまして撮影させていただくことができました。本日行ってきた京都文化博物館(新館)の4階にある特別展示室の中でも独特の存在感を放つ『種』と名付けられている作品。まずこの大きさに力強さを感じます。側面の荒く有機的な質感と、上面は金属の光沢。その対比が面白い作品です。
京都美術ビエンナーレ 2008 京都文化美術館 福森創 源氏物語

学芸員の横山様に審査会のエピソードを伺いました。
『・・・私自身は審査には加わっていませんが、審査に立ち会っていました。審査会では名前はもちろん、どの都道府県からの応募かとか、作者の情報は全くない状態で審査が行われます。純粋に作品のみを評価していくわけです。それで「では、この作品を大賞にしよう」ということが決まってから、作家のプロフィールを少し紹介したところ、「22歳」という若さに審査員の先生方が皆、驚かれていました。・・・』

会場に展示してある講評:
帯状の錆びた鉄板を積み重ねて擂鉢状にしhた彫刻作品。作者は、新しい生命を運びそれを次代に伝えていく「種」の偉大さに感動し、その端正な形を美しく思い、この作品を制作したという。鉄板の接合面にやや粗さが見られるが、おおらかで力強い造形に若いエネルギーが感じられる優れた作品である。きわめてシンプルな形に錆びた色合いが作品に表情を与えている。この受賞を契機にさらなるステップアップを期待したい。
京都美術ビエンナーレ 2008 京都文化美術館 福森創 源氏物語

今回、大賞を受賞された福森創さんから、受賞のコメントをいただきました。
『今4回生で、もうすぐ卒業という時期にこのような賞を受賞出来た事をとても嬉しく思います。また一緒に制作している仲間達にたくさん刺激を貰い、先生達から学び、感謝しています。本当にありがとうございます。しかしこれからが私にとってスタートです。今回の受賞をきっかけに次へ繋がるように、地に足をつけ制作していきたいと思います。ありがとうございました。』

京都美術ビエンナーレ 2008 京都文化美術館 福森創 源氏物語
学内でこの作品見ていただけに、大賞受賞の知らせを聞いてちょっと興奮しました。見ておいてよかった。自分の作品ではないのに、「見たことがある」という親近感だけでワクワクしました。これからも精力的に制作してたくさんの作品を発表していってくださいね。

●京都府美術工芸新鋭展 -2008京都美術ビエンナーレ
 11月29日(土)→12月14日(日)
 10:00→18:00
 京都府・京都文化博物館 4F特別展示室にて
 入場無料

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