展示作品は、立体造形や絵画から、音楽に写真、文章と、多岐にわたっています。そのいずれもが、「死に様」というひとつの塊の中から、自ら取り出した要素を表現しているのです。私たち若い世代の人間だからこそ感じる、「死」という概念。みなさんも、ぜひ一度触れてみてください。
前回の続きです。『ART OSAKA』って何?という方は、前回のブログをご覧ください!! <<昨日のブログへリンク>> 続いてお邪魔したのは、1108号室『Yoshiaki Inoue Gallery』。こちらには昨年も出展されていた岡本啓さん(美術学科卒)の作品がバスルームに飾られていました。 岡本さんの作品は「写真をいかに絵画的に見せるか」を追求したことで生まれたもの。これがまさか写真で撮ったものとは思えない、まるで絵の具でキャンバスを彩ったよう。岡本さんは写真を独学で学び、失敗しているうちに作品が見えてきたそうです。 >>美術学科卒業ですが、絵はもう描かないのですか? 「美術学科だから作家になる!!というわけではなくて、人と競い合うことが嫌いで、絵じゃないものをやりたいと思っていて、写真を独学で学びました。」
>>学生の時にやっておいた方がいいことってありますか?
「旅行は絶対にしておくべきです。時間があれだけある時期はあんなにありません!!いろんなものを見て、吸収して自分のものにしておくことが大切です!!」
最後にご紹介するのは、816号室の『ギャラリー・ショウ・コンテンポラリー・アート』。今回のアートフェアに招待して頂いた中嶋寿挙さんの所属するギャラリーです。中嶋さんは別のアートフェアへの出品する作品制作のため、今回のアートフェアには出展のみでギャラリーには不在でした。
文明の利器を駆使して、『メール』でコメントを頂きました。
>>芸大に入学したきっかけは何ですか?
「芸術系学科の分野が豊富で、美術以外にも様々な表現媒体の勉強が出来るのではないかと思ったからです」
>>芸大に入学してよかったことはありますか?
「芸術の歴史を学ぶことが出来たことです。美術学科は1年次を平面・立体ともに学ぶところから始まり、4年次までに様々なコースを横断することが出来ます。そこで感じた様々な人の考え方が勉強になりました」
>>中島さんの作品『天までとどく、大きな気持ち』について
「4点の連作の中の1点になります。顔の大きな女の子が、大好きな男の子を抱きかかえて空高く昇っていくという姿です。他の3点はHPをご覧になってください」
>>作品作りで一番心がけていることは何ですか?
「僕の作品を手にして、面白い恋愛をするきっかけになってもらえたら・・・、といつも考えています」
>>アートの世界を目指す芸大生に一言お願いします。
「学生のうちに誰にも評価されなくても、表現したいことの一片を自覚できればいいと思います」
中嶋はまた9月18日(金)〜20日(日)に『KIAF』(http://www.kiaf.org/)という韓国のアートフェアにも出品されます。また来年1月には地元のスペースにて展示をする予定だそうです。
実はまだ、メールでのやり取りしかできていなくて、声もお聞きしたことがなくて…。いつの日かギャラリーでお会いできることを楽しみにしています!!
中嶋さんの作品の販売は『ギャラリー・ショウ・コンテンポラリー・アート』
また、web上で販売をしているギャラリー『@Gallery TAGBOAT』
会場 :堂島ホテル(大阪市北区堂島浜2-1-31)
会期 :8月21日(金)プレビュー 8月22日(土)、23日(日)一般公開
開催時間:12:00〜9:00
入場料 :1,000円/1Day pass
『ART OSAKA』のホームページはこちら
http://www.artosaka.jp/index.shtml
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8月21日‐8月23日に大阪市北区にある堂島ホテルで『ART OSAKA』が開催されました。 この『ART OSAKA』の目的は、現在活躍するアーティストとともに、作品やアーティストのコンセプトを美術館、コレクター及びその他の美術関係者に伝える活動をするギャラリーのフェアを開催することにあり、実績のあるギャラリー及び今後活動を期待される若手のギャラリーを日本、海外より招聘し、一堂に会することでより新鮮なアートフェアを実現しています。(ART OSAKA実行委員会のConceptより)
普段はゲストルームとなっている堂島ホテルの8階から11階の客室をギャラリーとして魅せる『ART OSAKA』。客室に備え付けられているベッドやテーブル、クローゼットやバスルームにまで作品が並んでいて、「自室に飾るとこんな風に見えるのか」って想像もしながら作品を見ることができ、よりアートが身近に感じられます。
今回、このアートフェアに出展する『ギャラリー・ショウ・コンテンポラリー・アート』に所属する中嶋寿挙さん(美術学科卒)からお話を頂いて、ブログ取材させて頂けることになりました。実はこの『ART OSAKA』には中嶋さんだけでなく、ギャラリーの代表者、作家の方に大阪芸術大学の卒業生が多く参加しています。皆さんにインタビューしてきました。
まず初めに、お邪魔したのは811号室『ギャラリー風』。大野勇介さん(美術学科卒)と渡邉順子さん(美術学科卒)が出品しています。 大野さんは昨年もこのイベントに出品。大野さんの作品はこの柔らかい色使いが特徴的です。多くの色を使っても派手さを感じさせない、どこか優しそうなイメージを抱いてしまう、そんな作品です。
『恥ずかしいー』と仰いながらもお話を伺いました。
>>大野さんは芸大に入学してよかったと思えることはありますか?
「美術の世界の面白さや奥深さを更に知ることができたことです。あと、卒業後も先生方に色々と相談にのってもらっています。」
>>作品制作をする時に一番苦労することって何ですか?
「やっぱり描く前が一番悩みますね。結局自分でやっていかないといけないので…。でも、描き始めるとスラスラ描いてしまいます。」
渡邉さんは現在、美術学科副手の仕事の傍ら作品制作をしています。作品数も一番多く、客室の壁やベッドの上など所狭しに並んでいます。とてもシンプルな色使いですが、客室の白い壁紙を背景に見ると、その色の濃淡の使い分けが際立ちます。 >>学生の頃と副手をする今とでは、作品制作において違いってありますか?
「とにかく時間がないことが今はツラいです!!学生の頃は自分の時間が持てるけど、働き始めるとなかなか大変で、最近では早朝か深夜に制作することが多いです。」
>>学生たちに「これだけは言っておきたいこと」をここで是非!!
「学生である今しかできないことがあるんやで!!っていっても学生はなかなか動こうとはしないんですが…。」
次にノックしたのは、1011号室『YOD Gallery』。
こちらにも芸大卒業生の町田夏生さんがおられると伺ったのですが…。あいにく、時間が合わなくて、直接お会いすることができませんでした。
作品の写真だけ撮らせて頂きました。ピンク色を基調とした町田さんの作品は、窓から入る太陽の光に照らされることで作品の明るさが増して、ひと際目を引く可愛らしく感じる作品です。
「fleur Vanilla」 -器と花のコラボレーション+絵画-
文芸学科からのお知らせ&Screen 苅谷昌江展
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