指定のテーマも表現形態も一切ない投票型公募展「芸法大賞」の一次審査を通過した入選作品展覧会が開かれます。美術関係者や評論家ではなく、一般の人達が全国に設置された投票所やインターネットを通じて投票して選出された50点の作品が展示されます。 以前に大阪芸術大学ブログの10月7日の記事で紹介した西村卓也さん(2006年芸術計画学科卒)の作品も入賞・展示されます。また公募展の企画運営には、大阪芸術大学の卒業生・在学生も参加しており、芸術に何が求められているのかという問いに果敢に答えようとする意欲的な催しになっています。各賞受賞作も展覧会で発表される予定です。是非、会場まで足をお運び下さるようおねがいします。
場所:兵庫県立美術館 ギャラリー棟 3F
日時:12/14日(火)~19日(日)
時間:10:00~18:00(初日13時から/最終日15時まで)
入場無料
会場:兵庫県立美術館 http://www.artm.pref.hyogo.jp/
後援:神戸市、神戸市教育委員会
協賛:ターナー色彩株式会社 |
キーワード: 芸術計画学科
「Sampling Your Memory」ヤマガミユキヒロ展
私が勤めるGallery PARCでは、様々なジャンルから注目のクリエーターを取り上げ紹介するプロジェクト【PARC_ Creator Support Project】をスタートしました。
私は、彼の作品を見るまでは「この手法ははたして?」と思っていたのですが、聞くと見るとでは大違い。実際に作品を目の当たりにすると、立ち去り難いのです。
PARC_ Creator Support Project 【お問合せ先】〒604-8082 投稿者:半羽優子 |
北里桂一先生個展&画集出版
北里桂一先生の個展と画集が出版されました。個展は11月25日(木)から11月29日伊丹市立文化会館(いたみホール)で開催されました。先生は長年大阪芸術大学の芸術計画学科で教鞭をとってこられ、ご専門の1つは日本画でした。今回の展覧会では、大学生の時の作品から近年の作品まで数十点が展示されていました。それと同時に「色鉛筆の写生帖」の画集を出版することになりました。
この彩色画は先生が18歳大学一年の時の作品だそうです。静謐な空間が漂う見事な画です。生きている小動物をこのような透明感ある作品にするのは、画力がかなり必要でしょうね。
この作品は横に広がる水田を描いており、初冬の頃か雪どけの季節かを思わす情緒ある風景画となっています。中央に稲作が終わった水田に曇りを見せない雪肌が囲み、空は、雪肌と変わらないくらいの輝く雲、そして日本の空とは思えない青で構成されています。
寄稿者 坂本優子 芸術計画学科09卒 |
京都での2つのこと
1つめは、京都の繁華街三条通御幸町に新しい画廊Gallery PARC (ギャラリー・パルク)ができました。その画廊のアートディレクターの1人が、芸術計画学科卒業で、以前大阪府立現代美術センター非常勤学芸員だった半羽優子さんです。画廊は1階ショップ&カフェとの共有エントランスから、吹き抜けの階段を上がった2階にあります。展示空間は現代アートからレクチャ、ワークショップまで行う事ができ、設備としては昇降式スクリーンやプロジェクター、音響機器も備えてあります。 会場写真は KYOTO EXPERIMENT関連企画 GOLD SEES BLUE _ KYOTO展 田中和人作品です。 もう1つは、河村啓生さんのグループ展の紹介です。河村さんは芸術計画学科卒業後、京都芸術大学大学院彫刻に在籍しています。そのクラスのイベントが京都市立芸術大学ギャラリー・アクア(堀川御池ギャラリー内)で行われています。彼の作品は、展覧会1階の会場から2階の会場への階段通路を暗幕で覆い、通路階段途中に野外で使用される青色照明器具を3点設置してあります。照明は一定の時間事に消滅を繰り返します。 河村さんから、大学院に進学されて学部の時の作風から大きく変えた理由を現在の制作環境を省みながら次のようなコメントをいただきました。今回はそれを紹介します。「いまの僕が所属する場所は、多かれ少なかれ誰もがモノを作っている環境です。そのような場所にいて、僕にとって自分の中にあるコンセプトが「モノをつくる」という行為以上に大切だったってことに気付かされました。「モノをつくること」自体を無意識のうちに目的化してしまっている院生や京都芸大の人たちに僕がちょっと違和感を覚えていて、自分の掲げたテーマに対してもっとクリティカルな方法を取っていかないと、コンセプトや思考はフニャフニャなのに、モノとしてはそれなりの作品をつくってくる彼らと一緒に見られてしまうと感じています。作品自体が弱いのはダメですが、そういう意味では芸計の(一部の)人たちの方が、「アート」という得体の知れないものに対して誠実に動いていたんだなって、いまは思います。」 報告・芸術計画学科 講師 加藤隆明
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上瀬留衣さん展覧会
上瀬留衣(2009年度芸術計画学科卒)の展覧会が、大阪市阿倍野区にある「Peephole Theater」にて開催されます。 展示内容は自分自身の身体を使用した立体作品で、”living sculpture/生きた彫刻”と呼ばれる形式です。彼女は卒業制作では自分の身体の一部を型取る立体作品を制作していましたが、卒業後このスタイルに変化してきました。文字通り体を張った表現で、三日間のみの展示(実演)です。ぜひご覧下さい。 ※写真は前回までの作品です。 場所:Peephole Theater 作家連絡先 tonkatsukun@gmail.com
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