2011年1月20日

第12回 至高の精神 本郷 仁「視覚・光覚」展 砺波市美術館

     

 今日は、芸術計画学科94年卒の、杉本積さん(砺波市美術館学芸員)からブログ投稿を頂きました!!

 私が勤務する砺波市美術館では、毎年この時期に「至高の精神展 IN SPIRITU ALTISSIMO」を開催しています。この展覧会は、多様な展開を見せる現代美術の分野で活躍している作家を紹介する展覧会です。
 今回は、第12回目となり、私が担当して8年目になります。今日は、その準備風景の一コマを紹介します。

こんなに雪が!!とっても寒そう!!

 私が勤務する美術館のエントランスからの風景です。水墨画のようですね。ですが、雪が降っていて結構寒いです。毎年作品搬入の日は降らなければいいなと天に祈っております。

練れば練るほどいい企画が生まれるんです!! 

 今日は、館長が不在のため館長室で出品作家さんとデザイナーさんとで広報印刷物の打ち合わせです。(左から、出品作家本郷さん、私、デザイナー薮さん)この日は、細部まで詰めて話し合いを行いましたのでたっぷり2時間かかりました。作家の思い、私やデザイナーの考えを突き合わせて行きます。

このパワフルさが展覧会を成功に導く秘訣です!

 

 今日の出席者。グラフィックデザイナー 道子さんです。二人のお子さんをもつパワフルママさんです。ここ数年、私の担当展覧会で一緒に仕事をしています。気心が知れていてとても仕事がしやすく頼りになります。

 まさに異色!?理系出身のアーティストです!!

 出品作家の本郷 仁(ほんごう じん)さんです。富山市在住の立体造形作家です。現職は、富山ガラス造形研究所の教授です。ガラス工芸の既成概念を破る大きなスケールで作品制作を行っている方です。最近は、に関心があって今回は、展示室に2.5メートルの鏡の塔を2つ建てる予定です。アートの分野ではめずらしい工学部出身のバリバリの理系です。

皆さん是非お越しくださいね!

 この日は、紙質使用インクまで話し合いました。紙は黒色、刷るインクは銀色です。こういう組み合わせは初めてです。どのように仕上がるか想像がつきません。結構冒険ですが楽しみです。
展覧会では、ポスターないしチラシでグラフィックイメージが出来上がるとそれを柱にしていろんな媒体に発信して行きます。いわば展覧会全体の顔となりますので話し合いを重ねながら制作します。

 会期は1ヶ月ほどありますので気になりましたら是非展覧会を見に来てください。

第12回至高の精神 本郷 仁「視覚・光覚」展
平成23年2月5日(土)~3月6日(日)
午前10時~午後6時 月曜休館

お問い合わせ先
〒939-1383
富山県砺波市高道145-1
砺波市美術館
Tel:(0763)32-1001/Fax(0763)32-6361
http://city.tonami.toyama.jp/shisetsu/bijyutu/bijyutsu.html

投稿者:杉本 積
芸術計画学科94年卒(砺波市美術館 学芸員)