本日から始まったシェル美術賞展2008<京都展>に行ってきました。京都に近づくにつれ少しずつ肌寒くなっていきましたが、スッキリ晴れた京都はとても気持ちよかったです。地下鉄・東山駅を出て白川に沿って平安神宮へ。
神宮道の大鳥居をくぐって左手の京都市美術館・別館に向かいます。
シェル美術賞は美術作家の登竜門と評されています。今回の展覧会では応募作品1,700点から厳選された受賞・入賞作品44点が展示されています。これまでブログでも紹介してきましたが、本学の出身者4名の作品が見れるということでとても楽しみにしていました。
>>>11月11日のブログ「シェル美術賞2008」 >>>12月6日のブログ「シェル美術賞2008の続報」
若手作家の作品展などを評するときによく「瑞々しい」という言葉が使われることがありますが、これまで自分ではそのニュアンスが良くわかりませんでした。でも今回の展覧会を拝見しまして「“瑞々しい”っていうのはこういうことなのかな」と思えるような感じがありました。
『遠回りではない。ただ遠かっただけ・・・』。作家の方々のコメントを読んでいくと「これまで紆余曲折あったんだなぁ」と思わせるものなどがありました。それぞれの作家の思いや作品に込められた意図などを感じながら鑑賞すると不思議と親近感がわいてきます。作品の方向性や表現方法もまったく違う44点は見応えがあります。
「中井康之審査員賞」の渡邉順子さんの作品「循」と「蔵屋美香審査員賞」を受賞されている岡田大さんの作品「名前のある馬」が並んで展示されていました。
これまでブログで2度取り上げてきましたシェル美術賞展2008ですが、絶対実物をご覧になられることをオススメします。シェル美術賞のホームページや作品集で作品を確認することはできますが、小さく収められた写真ではわからなかったディティールや質感、作品の大きさから伝わる迫力など新たな発見がありました。
上の写真右側の作品『いまも宇宙のすみずみにいたるまでかすかな残響となって響きわたっている』(笠見康大さんの作品)は作品集で見るのと全く違います。本当に美しい作品でした。どんな風に描けば油彩でこんな表現ができるのかととても関心しました。 その左隣、『ウゴメクヨル』(サガキケイタさんの作品)も同様で写真では作品のコンセプトが全く伝わりません。この作品は遠めで見て、そして20cmほどの至近距離で見て、と両方で見なければ醍醐味を味わえません。
会期が短いのでお早めに! ホームページから入場引換券(無料)がダウンロードできるようになっています。是非ご確認を! シェル美術賞2008(京都展)、入場引換券(無料)のダウンロードはこちら»
●シェル美術賞展2008 <京都展> 2009年1月6日(火)→1月11日(日) [会期中無休] 9:00→17:00 [入場は16:30まで] 京都市美術館・別館 (TEL.075-462-4671)
[京都市左京区岡崎最勝寺町13 (京都会館敷地内の北側)]
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