2019年12月11日

今週は「学内人権週間」 講演の様子をご紹介

昨日 12月10日は、「世界人権デー」でした。
1948年に世界人権宣言が採択されたことを記念して、1950年に制定されました。
日本では、毎年12月4日~10日を「人権週間」と定めて啓発活動を行っています。

そして、大阪芸大にも同じように、「学内人権週間」というものが毎年設けられています!
今年は今週9日(月)から14日(土)まで、「共に生きるために」というテーマのもと、人権に関する講演会やパネル展示を実施しています。

みなさんは、「人権」ってなんだと思いますか?
辞書で調べると、「人間が人間として生まれながらに持っている権利」と説明されていますが、なんとなくでしかイメージできない方が多いのではないでしょうか。
 

昨日、本学教養課程教授 易寿也先生による講演「新しい人権について グレタの呼びかけをどう受け止めるのか」が開かれました。
人権がどういったものなのか、とても分かりやすく解説されていましたので、その様子をご紹介させていただきます!

 

タイトルにもなっているグレタ・トゥンベリさんとは、スウェーデンに住む16歳。
主に地球温暖化によってもたらされるリスクについて訴えており、国連気候行動サミットでの演説では大きな反響を呼びました。 


今回の講演は、このグレタさんの考えを学ぶのが趣旨ではありません。
この呼びかけについて、「どう答えるのか?(共感できるorできない)」「どうしたらいいのか?(何か変わるor変わらない)」の2点でアンケートを取り、意見が交わされました。
多くの受講者が共感した中で、共感ができない理由には「何かできるとは思えない」といった他人事として捉える意見が挙げられるようです。

 

易先生曰く、「人権」とは『人間としての尊厳を持って生きようとする生き方を尊重される権利だそうです。
人からの話を、自分事として聞けるかどうかが、人権を維持するためには大切だと教えていただきました。
社会が直面している問題が、自分自身の問題だと捉えられるかどうか…そのためには何が必要か?学生たちに問いかけました。

講演の最後には、「時代の矛盾を切り取り、表現するアートの力に期待したい」と締めくくられた易先生。
とても考えさせられる90分でした。
ありがとうございました!

 

投稿:島田(学生課)