2017年12月13日

映画=旅行!? 山賀博之先生 特別講義

今日は、先月行われた山賀博之先生による特別講義の模様をご紹介します!!

山賀先生は、映像計画学科(現:映像学科)ご出身で、現在は映像学科客員教授を務められています!
また株式会社ガイナックス代表取締役社長でもいらっしゃり、「新世紀エヴァンゲリオン」のプロデューサーをはじめ、「超時空要塞マクロス」演出助手、「まほろまてぃっく」「アベノ橋魔法☆商店街」では監督や脚本を担当されるなど、さまざまなアニメーション作品を手がけられています。
ラジオ「大阪芸大スカイキャンパス」のゲストとしても、ブログでご紹介しましたよね♪


そんな先生に、授業では映画やアニメーションの世界設計についてお話をいただきました!

授業の冒頭で、「映画というのは、海外旅行に行くようなもの」だと語られた山賀先生。
その旅行に一番重要なのが、”背景=バックグラウンド“なのだそうです。


例えば、素敵なキャラクターが登場しても、背景が真っ白なアニメだと内容が伝わってきませんよね。
ストーリーや役者も大切ではあるけれど、山賀先生にとっては「映画の中で、背景が70%を占めている」のだそうです。
バックグラウンドというのは、その名の通り映画の中で出てくる背景画を指すのはもちろんですが、持ち物や服装、車など、映像に描かれる全てのデザイン。
それらを見て、私たちはその作品のバックグラウンドを感じ取り、映画の世界を旅行することができるのだと、山賀先生は話されました。


「映画の企画は、その旅行にいけなかった友だちに話をするのと同じような感覚。
そこで喧嘩をしたとか恋に落ちたとか、そういうストーリーがあったとしても、そんな話はもっと後にするはずです。
まずはどんな建造物があったとか、美味しいものを食べたとか、そういうことから話すと思います。
映画をつくる時も、まずはそういうバックグラウンドを固めることが大切。」
このお話には、大変頷かされました!!

この他にも、山賀先生が考えられる、映画やアニメーションづくりについて、たっぷり90分お話をしていただきました!!
映像やスライドなどは使われずに授業をされていましたが、話されることがどれも奥が深く、話を聞いているだけで映像が頭の中に浮かび上がって、あっと言う間に時間が過ぎてしまいました!!

 

投稿:島田(企画広報部事務室)