10月29日、金曜日。四ツ橋にあるヤマハミュージック大阪なんば店2Fサロンにて、大阪芸術大学、演奏学科の学生による「オータムコンサート」が開催されました。
このコンサートは今年で5回目を迎えます。毎年、学内オーディションが夏にあり、その難関を突破した学生のみが出演できるコンサートです。今年の出演者は10名。ベートーヴェンなど古典派のソナタ、ロマン派の作品、ヒナステラ、ラヴェル、ショスタコーヴィチなど近現代の作品まで、バラエティに富んだ楽曲の演奏が披露されました。
今回も、会場の席は普段の約半数、ゆとりのある贅沢な座席配置です。
会場入り口では、マスク着用、アルコールによる手指消毒のお願い、更に検温を実施いたします。チケットにはご連絡先をご記入いただいたり、と感染症対策にも細やかに気を配ります。ホール入り口では、美しいお花がお客様をお出迎えです。
こうして、一つ一つのプロセスを経て、いざ、ホールの中に入っていく時の気持ち。楽しみな気持ち、これから待っている時間への期待。長い自粛期間を経た後には、こうしたことがとても新鮮に感じられます。
ゆとりある座席配置ではありますが、客席はほぼ満席でした。こうした熱気ある空間の中で繰り広げられていく熱演。お客様と演奏者とが共に感じることとなった一体感。懐かしくもあり、嬉しくもあり、大きな喜びを感じる一時間半となりました。
出演者たちは、厳しいオーディションを突破して、個人レッスンにてさらに研鑽を積みました。本番2週間前には、大学内のホールを使っての「ドレスリハーサル」もあります。本番さながらに衣装をつけ、演奏し、ピアノ担当の先生たちによるアドバイスを受けます。こうして、念入りに準備した時間を経たからこそ、到達できる本番の境地。この経験が、学生たちにとって更なる一歩、より深い音楽の世界への入り口とつながっていきますように。
投稿:演奏学科合同研究室(文責:演奏学科教授 仲道 祐子)