六甲山の大自然の中でアートを楽しめる、現代アートの展覧会「六甲ミーツ・アート芸術散歩2020」が、9月12日(土)~11月23日(月・祝)開催中です。
11回目となる今年は、招待部門と公募部門の合計44組のアーティストが選出され、六甲山上施設の各会場で展示されています。有馬温泉や新神戸駅も会場として新たに加わり、過去最大規模での開催となっています。
本学美術学科卒業生(2005年3月卒業)の田岡和也さんと、短大部デザイン学科卒業の竹内みかさんが、招待アーティストとして参加されています。
今回は田岡和也さんの展示をご紹介します。
展望台「六甲枝垂れ」で有名な、六甲ガーデンテラスエリアで田岡和也さんの展示を見ることができます。「リトルホルティ」という山小屋風の建物を丸ごと使い、インスタレーションとして展示されています。
メインとなる作品、今回の展覧会の為に書き下ろされた「六甲景」100点は、マーカーと折紙で鮮やかに描かれています。趣味で登山をされている田岡和也さんの作品は、六甲の登山道風景や道標、アウトドア用品店や地元の銭湯、六甲山上の施設など、六甲らしい風景が沢山描かれており、眺めていると実際に訪れてみたい気持ちになります。
ネットのSNSでの「いいね」方式のように気に入った作品にシールを貼ってもらうという仕掛けもアナログで実践されています。
展示会場の外にも可愛いイノシシやキジのパネルが設置されており、通りすがりのハイカーや、親子連れも記念撮影をして楽しんでいました。
田岡和也さんは、今年の春まで約3年間、福岡に単身赴任をされていました。何気なく大宰府市の「宝満山」に登山をした事がきっかけで山の虜となり、毎週末のように登山を楽しんでいたそうです。山に登った記録を一冊のZINE(ジン)にしたものがもう50冊を超えているとの事。それらの山行が記録されたZINEも会場に展示されています。今回「山が大好き過ぎて、六甲山に呼ばれた。」と話しをされていました。
田岡和也さんの描いたイノシシの絵は、六甲山の様々な場所で販売されている「六甲ミーツ・アートコーヒー」のパッケージにも採用されています。山上は気温も低いので、コーヒーがとても美味しく感じました。
これからも歩みを止めず、どんどんと変化と進化を続ける田岡和也さんの制作活動に注目して行きたいと思います。
アートと自然を満喫出来る、秋の六甲山ならではの展覧会。11月23日(月・祝)まで開催していますので、皆さんも訪れてみてはいかがでしょうか⁉ 色々な刺激を得られること間違いなしです。10/17(土)からは、夜景も楽しめる「ザ・ナイトミュージアム~夜の芸術散歩~」も開催されます。必見です!
【六甲ミーツ・アート芸術散歩2020】
□会期/2020年9月12日(土)~11月23日(月・祝
※六甲山サイレンスリゾートのみ10月の毎週月曜休業
□開催時間/10:00~17:00
※会場により営業時間が異なります。17時以降も鑑賞できる作品があります
□会場/六甲山上の観光施設など12会場、サテライト会場:有馬温泉エリア、サテライト展示:JR 新神戸駅
□料金/6つの有料会場をお得に巡ることができる「鑑賞パスポート」:大人 2500円 / 小人 1000円
※大人(中学生以上)、小人(4歳から小学生)
※上記は当日パスポートの料金、税込表記
https://www.rokkosan.com/art2020/
KAZUYA TAOKA Website
https://taokakazuya.jimdo.com/
投稿:島田(学生課)