今日は、本学映像計画学科(現:映像学科)出身の漫画家 島本和彦先生による特別講義をご紹介します!
みなさんは、大阪芸術大学を舞台にした漫画「アオイホノオ」をご覧になったことはありますか。
2014年に柳楽優弥さん主演でドラマ化もされており、本学キャンパスでも撮影が行われたんですよ!
主人公の焔燃(ホノオモユル)が通うのは、正確には「大作家芸術大学(おおさっかげいじゅつだいがく)」で、物語もあくまで「フィクションである」とのこと。
しかし、大阪芸大と思しき建物や風景、そして本学出身で現在は客員教授の山賀博之先生や赤井孝美先生、「新世紀エヴァンゲリオン」監督の庵野秀明さんなどが実名で登場します。
この「アオイホノオ」の作者こそ、島本先生!
島本先生が通われていた1980年代の大阪芸大での出来事を、ほぼそのまま描いた作品なのです!
他にも、「炎の転校生」「逆境ナイン」「吼えろペン」などを連載されていました。
島本先生は、大阪芸大在学中にデビューを果たし、35年以上漫画家を続けていらっしゃいます。
現在は、北海道札幌市のご実家の会社経営のため、1ヶ月のうち約5日間だけ漫画を描き、月刊誌での連載を続けられているとのこと。
大阪芸大に入学する時には、すでに漫画家という夢を胸に抱きながら、映像制作にも取り組まれたそうです。
自身の学生時代を振り返り、「恥ずかしがることは勿体ない、恥は捨てるべき」と話されました。
「キャンパスに可愛い女の子がいても、『僕がつくる映画に出てくれないか』なんて恥ずかしくて言えないんですよね」と。
また、同世代がつくる作品はどうも「気に喰わない」と感じていたそうです。笑
なぜなら、同じ時代に流行った作品に影響されて育っているので、発想も似通いやすく、元ネタがわかってガッカリしてしまうのだということ。
「でも、つくったもの勝ち!恥ずかしがってはいけない!」と島本先生は続けられました!
さらに、学生からの質問に対しても、時間が許す限り答えてくださいました!
「やりたいことがたくさんあって中途半端になる」という学生には、「漫画だったら色んな作品を途中まで描くのではなく、1本描き上げて評価をもらうところまではやり遂げて」とアドバイス。
「同級生の庵野さんはどんな人でしたか?」といった質問には…黒板に学生時代のイラストが!?
そして講義が終わった後は、サインをもらおうとする学生で、長打の列…!
大人気の島本先生でした。
今回の講義で私が一番印象に残ったのは、「作品はゼロからはつくれない。自分の中にあるものの切り売りだけでは限界がある。だから、学生時代こそたくさんの人と繋がって、引き出しをたくさんつくってほしい」とおっしゃっていたことです。
「アオイホノオ」はまさに、島本先生の大阪芸大での経験が糧となって生まれた作品なのだと改めて感じました!
熱く語られる島本先生の姿は、熱血主人公「焔くん」を彷彿とさせ、終始感動でいっぱいのブログ担当でした。
素敵なご講義をありがとうございました!!
投稿:島田(学生課)