2019年5月8日

斑鳩町×大阪芸術大学 聖徳太子の絵本と婚姻届が完成!

本日のブログは、デザイン学科の学生が制作に携わった絵本の話題です!


大阪芸術大学周辺と奈良県斑鳩町には、聖徳太子にまつわる多くの地が点在しています。
また、2021年は聖徳太子御遠忌(1400回忌)にあたり、それに向け斑鳩町では広報活動に力が注がれています。
そんな中2017年秋に大阪芸術大学に観光ガイドブックにもなるような「聖徳太子の絵本」作りのお話が持ち込まれました。
斑鳩町にある法隆寺は、聖徳太子が建立したお寺ですが、日本で初めての「世界文化遺産」に世界最古の木造建造物として、「法隆寺地域の仏教建造物」が登録されたことから、文化庁からの支援があります。
絵本制作にもその資金が、生かされます。
絵本に描かれた絵を再利用して、他のメディアやデジタルメディアに展開していきたいとの要望もありました。

「聖徳太子の絵本」の内容は、「世界文化遺産」地域連携会議・斑鳩プロジェクトチームにより、本来なら少し難しい歴史の内容となるところですが、できるだけ分かり易く、何度も手を加えられ、文章化されました。
その文章に絵をつけるのですが、どうでしょう。
多くの人々の頭の中の聖徳太子は、嘗ての一万円札の肖像画のイメージではないでしょうか?
また、聖徳太子の人生は、48年の短いものでしたが、生まれた時から多くのエピソードを残しています。
多くの人の頭の中の聖徳太子のイメージを払拭するようなキャラクターを作り出し尚且つ、あらゆる年齢を描き分け、色んな動きをつけ、見慣れない衣装を付けた聖徳太子を描かなくては、絵本として成立しません。
また、複雑な背景も描く必要があります。

こんな高い要求に答えてくれる学生がいるのかと、とても心配されましたが、飯間早苗さん(2018年度当時デザイン学科3年生)が、名乗りをあげてくれました。
そして、軽やかに描き上げてくれました。
デザインは、デザイン学科卒業生で副手でもある太田美波さんが担当してくれました。
予算上中綴じの絵本となりますが、デザイナーとして工夫を盛り込んでくれました。
2019年3月末に「ー聖徳太子えほんーいかるがの皇子さま」というタイトルで日本語バージョンと英語バージョンの原稿を入稿いたしました。

 

また、絵本の入稿に先立ち、斑鳩町役場の婚姻届もこの2名によってデザインされました。
婚姻届は、既に印刷も上がっており、何処の役所でも、この婚姻届を使えますので、どうぞご結婚の折はご利用になってください。

絵本の方は、2019年秋辺りの出版となります。
その後もフランス語や中国語等多くの言語に訳され出版されると伺っています。
どうぞご期待ください。

 

報告者・絵本指導:デザイン学科イラストレーションコース 駒原稔子