7月9日(月)に大阪芸術大学14号館ホールにてキャンパスコンサート『陸上自衛隊中部方面音楽隊演奏会』が開催されました。
陸上自衛隊中部方面音楽隊は兵庫県伊丹市の音楽隊で、年間約100回にも及ぶ演奏活動を行っておられます。指揮・隊長は柴田昌宜3等陸佐。最近では“陸自の歌姫”としておなじみのソプラノ歌手、鶫(つぐみ)真衣さんが所属する音楽隊としても有名ですね。テレビやインターネットで観たことあるかたも多いのではないでしょうか?実は中部方面音楽隊には5名の大阪芸術大学の卒業生が在籍しておられます。その他にも多数の卒業生が各方面で活躍しています。管楽器を専攻する学生達にとって音楽隊は卒業後の進路として一つの目標なのです。
指揮 柴田隊長(右)と橋爪教授(左)
大阪芸大卒業の隊員さん達
演奏学科をはじめ多数の学生さん達が聴きにきてくれました。用意していただいたパンフレットが足りなくなってしまったほど。もらえなかった学生さん達はごめんなさい。
演奏曲目は
ダンス・セレブレーション 建部 智弘
マードックからの最後の手紙 樽屋 雅徳
行進曲 「キングコットン」 J.P.スーザ
はじまりの島 酒井 格
以上の4曲が披露されました。
「はじまりの島」は6月8日に行われた第50回記念定期演奏会にて初演されたばかりの楽曲で、鶫さんのソプラノ独唱で演奏されました。なんとこの曲の詞は鶫さんが作詞しておられます。
演奏会に引き続き中部方面音楽隊と大阪芸術大学学生による「合同合奏訓練」が行われました。
合同合奏訓練演奏曲目は
ナヴァル・ブルー 真島 俊夫
行進曲「ワシントン・ポスト」 J.P.スーザ
以上の2曲に取り組みました。
柴田隊長の指揮のもと、隊員のアドバイスを受けながら訓練は約1時間にわたって行われました。
演奏会でも「キングコットン」が取り上げられていましたが、J.P.スーザは柴田隊長の大好きな作曲家の1人だそうで、特別なこだわりをもって取り組んでおられるとのことです。バスドラムとシンバルを一人で演奏する「スーザ・スタイル」も体験させてもらいました。
「年間500回(!)も演奏会を行っていたスーザは、演奏ごとにデュナーミク(f:フォルテ、p:ピアノ などの強弱表現のこと)を変更して演奏していた」事など、興味深いお話を柴田隊長より教わることができました。指揮者こだわりの2曲を共演できて、参加した学生にとっては貴重な体験になった事と思います。
合同合奏訓練終了後は自衛隊就職説明会に加え隊員さん達との楽器別懇談会も行いました。
自衛隊音楽隊への入隊は狭き門ではありますが、自分の進路として希望する学生さん達には是非がんばって目指してほしいですね。今年は海上自衛隊音楽隊にはピアニストの募集も出ていますね。芸大就職課としては「ぜひ声楽要員も募集してください。優秀な学生がいますから!」と強くPRしておきました。
入隊希望の方や願書など資料が必要な方は富田林地域事務所へお問い合わせすれば、親切な広報官の方がすぐに芸大へ届けに来てくださいますよ。芸大就職課まで申し出てもらってもOKです。自衛隊には様々な職種がありますので音楽系学科以外の方も興味をもったら調べてみてください。
陸上自衛隊中部方面音楽隊員の皆様および富田林地域事務所の皆様、このたびはありがとうございました。また是非とも大阪芸大をよろしくお願いいたします。
投稿:石橋(就職課)