2018年5月15日

今年の「ラノベ祭り」は…?

今日のブログは、文芸学科のイベント「第4回 ラノベ祭り」の模様をご紹介します♪

文芸学科ではすっかりお馴染みとなったこのイベント!
2015年よりスタートし、今年で4回目の開催となりました。

 

 

ラノベライトノベルは、日本で生まれた小説ジャンル。
若い世代向けに軽妙な文体でストーリーが描かれているものや、挿絵を多用しているもの、キャラクターを中心として作られているものなどを指します。
1970年代頃には存在していたと言われていますが、ラノベというカテゴリで扱われるようになったのは1990年代頃から。
今では文学作品の1つとして、日本だけでなく海外でも定着してきました。


大阪芸大の文芸学科もラノベ作家を多数輩出しており、近年はラノベに焦点を当てた授業もたくさん開講されるようになりました。

そんなラノベの可能性を探ることをきっかけに始まった「ラノベ祭り」。
今年は、本学ゆかりの作家陣による鼎談や、和本制作体験などのワークショップ、八薙玉造先生による模擬授業「ライトノベルの書き方入門」などが開かれました。

 

私は、13時から行われた鼎談を聞かせていただきました!
登壇されたのは、小説家の藤岡陽子さん、文芸学科客員教授の玄月先生、そして司会進行として文芸学科教授の阪井敏夫(作家名:葉山郁生)先生。
小説家を志したきっかけや、題材の決め方、文章の構成についてなどが語られました。


中でも特に印象的だったのは、漫画だと登場人物それぞれの視点で描くことができるけれど、小説は誰の視点にするかでストーリーが違ってくるという話。
例えば、Aがペンを落としたけれど気づかず、Bがそれを見ていて、Cが拾うというシーン。
漫画だと、コマが変わることで、3人全員の目線と心理状態を描くことができますよね。
でも小説では、A視点だとペンが落ちた描写はなく、突然Cがペンを差し出し、そこでようやくペンを落としたことに気づくいう表現になります。
B視点なら、Aがペンを落とし、気になるなぁという心理が描かれ、Cが拾うところを見届ける形に。
そしてCだと、そわそわしているBが気になり、Aを見るとペンが落ちているところを発見、拾いに行くという展開になる訳なんです!

この、「誰目線で書くか」は、小説をつくる上で大変重要なテクニックになってくるのだそうです!!
私もブログを書く上で、文章の構成については日々考えさせられるので、先生方のお話はとても参考になりました!
他にも、本学卒業生でラノベ作家として活躍中の綾崎隼さんと河野裕さんを招いての鼎談も行われ、文芸尽くしな1日でした。

 

★告知★
明日 5月16日(水)は…キャンパスライフサポート室にて、今年度初の「ティーアワー」を開催しますよ♪
今回は、どら焼きをつくって食べられるそうです!!
みなさん、明日はキャンサポへGO!

投稿:島田(学生課)