みなさん、“音を再生する”ものといえば、どんなものを想像しますか?
ここ30年程の音楽メディアの変遷を見てみると、とても面白いですよ。
1980年頃、音楽メディアと言えばレコードが過半数を占めていました。
その後、1984年から1990年頃までは、カセットテープが主流の時代に。
CDが登場したのは1983年、カセットテープのシェアを越えたのが1991年頃、そして2002年には全体の95%の独占状態だったそうです!
さらに、2004年にダウンロードという制度が誕生し、現在はCDとダウンロードが半々くらいで主力になっているみたいです。
たった30年で、めまぐるしく移り変わっていますよね。
さて、今日はそんな音楽再生の原点とも言える話題。
現在、芸術情報センター展示ホールでは、大阪芸術大学所蔵品展「蓄音機からラジオ・テレビへ」が行われています。
前期・後期に分かれており、今週は「【前期】蓄音機がやってきた」を開催中。
蓄音機は、1877年にアメリカのエジソンが発明し、1930年代頃まで作られていました。
レコードに刻まれた溝を再生針でトレースし、その振動を振動板に伝えて音に変換します。
レコードプレイヤーの前身と言えるものです。
蓄音機のレコードには、丸い筒状の円筒レコードと、薄い円盤状の円盤レコードがあります。
こちらは、1890年代にアメリカで製造された円筒式蓄音機。
そしてこちらが円盤式蓄音機です。
蓄音機と言うと、大きなホーンのついたラッパ型を想像する人が多いかも知れませんが、こんな箱型のものもあるんですよ。
さらに、これは大正時代に日本で製造されたもの。
経机のような形が、いかにも日本らしいデザインですね!
蓄音機から流れる音は、本来の声や楽器の音にとても近いので、まるですぐそばで聴いているような錯覚に陥ることがあるそうです。
1日2回、レコード試聴会も行われていますので、みなさんもぜひ、蓄音機の魅力に触れてみてくださいね。
大阪芸術大学所蔵品展
「蓄音機からラジオ・テレビへ -ホーム・エンターテイメントの潮流-」
【前期】蓄音機がやってきた 5月14日(水)-23日(金)
【後期】ラジオ、テレビもやってきた 6月11日(水)-20日(金)
芸術情報センター1階展示ホール 11:00-18:30
>>詳細
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続いて、今日はもう一つ。
卒業生から、グループ展のお知らせを頂きましたので、ご案内します!
「第2回 カロンズ大賞展」
会期:5月20日(火)-30日(金)
時間:11:00-18:00(土日は17:00まで)
場所:ギャラリー風(HP)
美術学科の卒業生8名が出展しています。
本日から開催されていますので、ぜひぜひ足を運んでみてください!
投稿:島田(OUA-TV)