2014年5月21日

虚實皮膜の間 練習風景

今日は、「錦影繪池田組」のみなさんの活動をご紹介!
錦影絵については、以前も何度かブログで紹介しましたが、みなさん覚えていらっしゃいますか?
江戸時代に確立された影絵で、和紙のスクリーンの裏側から「風呂」と呼ばれる幻燈機と「種板」というスライド版を操作して物語を展開します。

そんな錦影絵を復元し、現代アートへと昇華させようという取り組みを行っているのが、芸術計画学科教授の池田光恵先生率いるプロジェクトチーム「錦影繪池田組」!

今回は、来週の学内公演に向けて練習しているところへお邪魔してきました!!

参加しているのは、デザイン、キャラクター造形、芸術計画学科などの学生たち。
大学に入学して錦影絵のことをポスターなどで知り、その美しさや日本らしさに魅了されて参加したそうです。

こちらが「風呂」。


映像を投映する際には、手前の黒い布を外して操作します。
中には光源となるライトが入っているのですが、昔はロウソクを使用していたそうです。

こちらが「種板」です。


種板は、先ほどの風呂に取り付けて使います。


さまざまな動く仕掛けが施されていて、この種板は左側の滑車を回してスライドを回転させることができます。
カメラのシャッターの動きを利用して作った種板もあるそうです!

これらの種板は、江戸時代に使われていたものを元にPhotoshopなどを用いて復元したものもあれば、学生たち自らが考案して作った全く新しいものもあるのだとか。

そして、実際に風呂に種板をセットして投映したものがこちら!
背景となる絵は三脚で固定されていて、人間や動物は風呂を持った学生によって動作を加えられます。

錦影絵を生で見るのは初めての私。
CGでは出せない独特のアナログ感に、あたたかみを感じました!
写真では細かい動作の表現を伝えることができませんので、気になる方は実際の公演をご覧になってみてください!!

「虚實皮膜の間(にしきかげえ ふぃるむのあわい)」
演目:錦影絵「池田の猪買い」/錦影絵小品「花輪車」
日時:5月26日(月)12:35-13:10
場所:大阪芸術大学芸術情報センター地下1階AVホール
入場無料・一般の方のご観覧歓迎

投稿:島田(OUA-TV)