2014年1月18日

前田要治展 (美術学科80年度卒)ATELIER TODAY Caf?&gallery 1/11-

パーケルという布に綿を入れ膨らませ提示した絵画作品である。
前田さんはこの作品で大学時代にデビューし、数々の美術展で入選入賞を繰り返していた。


当時はミニマルアート、コンセプチュアルアートの影響が残る中、ニューペインティングという新しい美術の動向が始まろうとしていた。
その頃前田さんは平面と立体の間の領域の表現に興味を抱きこのような作業を始めた。


コンセプチュアルアートやミニマルアートの限界の中で、当時の日本の美術はイリュージョンの復活を試みていた。
前田さんの作品は最小限の表現方法を用いてはいるが、レリーフ的な部分と平坦な面が同質の素材により、鑑賞者は奇妙な錯覚に陥る。

前田さんが語るように、布を糸で縫い上げた絵画は、糸を外すとまた一枚の布に戻るという絵画的というよりは工芸的である。
同時期1枚の布から服を作ることをコンセプトにしたファッションデザイナーの三宅一生がいた。

近年の作品は二枚の布の間を見せるという絵画になっている。
ブルーの顔料を一枚目にのせ、二枚目の布に転写させそれを切り開き内側をみせる作品である。
ブルー顔料は粘着性が弱く流動的である。
二枚の間にあった顔料は、表面の布を切り裂くことにより、内が外へと移行し平面を反転させることになる。

最後に、会場に提示してあった前田さんの文章を記載する。
『絵画への反発から作りはじめた作品だが、大学の卒業制作で研究室賞を受賞。
「美術学科の問題児」などと言われながら、評価していただいた、当時の理解ある大学の美術の先生方に今も感謝している。』

報告 教養課程講師加藤隆明 協力 芸術計画学科研究室


2014年1月17日

さて、今週の大阪芸大テレビは?

明日から大学入試センター試験が実施されます!
受験されるみなさんは、今まで勉強してきた力を出し切ってがんばってくださいね!
大阪芸術大学でも、大学入試センター試験利用入学試験が実施されます。
来週21日(火)から出願を受付けますので、芸大に興味のある方はぜひ入試情報をチェックしてみてください。

 

さて、今週の「大阪芸大テレビ」は、大阪市北区にあるグランキューブ大阪で行われた「朝日・大学シンポジウム 声優学概論 始めに「声」があった。」の話題からお伝えします!
このシンポジウムは、大阪芸術大学と朝日新聞大阪本社が共同開催しているものです。
第1部では、放送学科声優コースとアナウンスコースの学生たちによる舞と群読、ラジオ劇、アテレコ実習などが披露されました。
そして第2部では、テレビや映画で活躍する声優の先生方を招いてトークセッションが行われました!

 

続いて、大阪芸術大学グループの学生や卒業生が制作した映像作品をお届けする、「OUAシアター」のコーナーです。
今回は映像学科3年生の授業で制作された作品の中から、小山拓也さん監督作品「Just 10minutes」をご紹介します!小山さんはアニメやドラマ、音楽映像など幅広く制作を行っていますが、今回はその中から音楽映像(PV)2本をご紹介します!
とっても格好良い仕上がりになっていますので、お見逃しなく!!

 

「大阪芸大テレビ」は毎週金曜、深夜24時30分からサンテレビで放送中!また、奈良テレビ放送、テレビ和歌山でも好評放送中です

みなさん是非ご覧ください!!

<<オンエア情報>>
1月17日(金)
奈良テレビ放送 21:30から
サンテレビジョン 24:30から
1月18日(土)
テレビ和歌山 22:45から


2014年1月16日

今年もこの時期がやってきました

今年度の授業も残すところラスト1回だったり、あとは授業中試験だけだったりと、色んな「締め」が見えてくる時期です。
キャンパス内では、学生生活の集大成である卒業制作作品が姿を見せ始めました!
大阪芸大の卒業制作は、教室やギャラリーだけでなく、廊下やピロティ、並木の間などにも展示されます。
この光景は例年の様子を見ている人にとっては「今年もこの時期がやってきたなぁ」と感じるものですが、1年生など見慣れない人から
すると、昨日までなかったものが突然現れてびっくりするかも知れません。笑

中には周りの建物や風景にとてもよく馴染んでいて、作品だと気づかないものもあるかも!
みなさんは、写真のどこに作品があるかわかりましたか?

大阪芸術大学の卒業制作展は来月15日(土)から始まります。
また、各学科で展覧会や発表会、上映会、公演なども行われます。
詳しい情報や展示の様子は、このブログでもどんどん紹介していきますね!
今年はどんな作品たちに出会えるのでしょうか…楽しみです♪

投稿:島田(OUA-TV)


2014年1月15日

「器楽合奏法」 音楽会♪

1月も折り返し!
お正月の松飾りを飾っておく期間を指す「松の内」は地域によって異なりますが、関西では今日1月15日までが一般的。
年賀状を送るのも今日までで、それ以降は寒中見舞いになりますので注意しましょう。

さて、今日は初等芸術教育学科にお邪魔してきました!
初等芸術教育学科には3年生の授業に「器楽合奏法」という科目があります。
この授業を担当されているのは、同学科教授の奥原光先生。
学生たち自身が楽器の奏法を身につけることはもちろん、子どもたちがストレスを感じないような指導法を模索します。

今日はこの授業の集大成として、学生や教職員を招いての「音楽会」が行われました!

子どもたちの音楽会と同じようにリコーダーや鍵盤ハーモニカなどを中心にして、マリンバや鉄琴、ピアノなどで編成されており、ジブリアニメ「となりのトトロ」やミュージカル「キャッツ」の名曲、「夕やけこやけ」、「ビリーブ」などを演奏しました。

学生たちは今回のために特別な練習は行っておらず、あくまでも授業内練習の成果の発表という形での音楽会です。
子どもの頃に誰もが一度は触れたことのあるような楽器を使っての演奏は、どこか懐かしく親しみやすく感じられました!

初等芸術教育学科は教育系ということもあって、他の学科に比べると何かを制作して発表する機会が少ないかも知れません。
でも、授業内での活動にとどまらず学科の外とも結びつきをもつことで、総合芸術大学の中の教育系学科だからこそできる経験がたくさんあると思います。
今後もこういった取り組みをどんどん増やしていって欲しいですね!!

投稿:島田(OUA-TV)


2014年1月10日

さて、今週の大阪芸大テレビは?

今日は「十日戎」の日ですね!
十日戎とは1月10日およびその前後の9日、11日に行われる戎社の祭礼で、商売繁盛を願います。
西日本ではとても一般的な行事で、「えべっさん」と呼ばれて親しまれていますよね。
最も賑やかなのは大阪市の今宮戎神社!訪れる参拝者は100万人にものぼるそうです!!

 

さて、今週の「大阪芸大テレビ」は、「100万人のキャンドルナイト」の話題からお伝えします!
このイベントは、街の電気の灯りを消してロウソクを灯し、環境について考えるという取り組み。
毎年、夏至と冬至の頃行われており、大阪美術専門学校の学生たちが参加しています。
ロウソクの温かい灯りを使った幻想的なアート作品を、是非ご覧ください!

 

続いて、「なんばパークスアートプログラムVol.10 ギャラリストのまなざし」の模様をご紹介します!
このプログラムは大阪芸術大学となんばパークスを運営する南海電気鉄道株式会社が行っている産学協同事業の一つで、毎回、芸術計画学科准教授の谷悟先生を中心とした学生たちによるプロジェクトチームが企画、運営に携わっています。
また、全体の企画は大学院芸術文化研究科修了生でインディペンデントキュレーターの山中俊広さんを招いて行われました。
芸大グループの卒業生であるギャラリストたち(※「ギャラリスト」の説明については番組で)が紹介する、今注目の作家たちの作品の数々をお見逃しなく!

 

最後に、大阪芸術大学から生まれた音楽をご紹介する「OUAミュージックライブラリー」のコーナーです!!
今回は、昨年8月に行われた大阪芸術大学プロムナードコンサート2013で演奏された曲をご紹介します。
演奏学科ポピュラー音楽コースの角渉さん作曲、バンド名OdeNによる演奏で、「夜行バスの曲」をお聴き頂きます♪
ピアノとベース、そしてドラムの3つの楽器が奏でる素敵な曲です!!

 

「大阪芸大テレビ」は毎週金曜、深夜24時30分からサンテレビで放送中!また、奈良テレビ放送、テレビ和歌山でも好評放送中です!
みなさん是非ご覧ください!!

<<オンエア情報>>
1月10日(金)
奈良テレビ放送 21:30から
サンテレビジョン 24:30から
1月11日(土)
テレビ和歌山 23:20から