2012年10月16日

インターリンク学生映像作品展2012(ISMIE2012)

昨年に続き、今年度もインターリンク学生映像作品展が開催され、大阪芸術大学からも学生作品が出品・上映されるので紹介します。この催しは日本映像学会・映像表現研究会が主催する映像展で、日本国内の芸術系大学・専門学校で制作された学生作品のうち、学会員である教員の推薦によって選ばれた優秀作品を集めて上映を行うもので、今年で6回目を迎えます。
10月20日(土)、21日(日)の二日間、「kara-s(カラス)」(京都四条烏丸COCON烏丸3F)にて「京都メディアアート週間2012」のプログラムとして上映されます。その後、東京では11月23日(祝)、24日(土)、25日(日)、12月1日(土)、2日(日)にアップルストア銀座3Fシアタールームで、名古屋では12月1日(土)から9日(日)にART LAB AICHI 4F Gakugei Lab.で上映予定です。東京会場では参加校の推薦者によるシンポジウムと交流会も予定されています。
大阪芸術大学からは下記5作品が出品されます。映像に関心のある方には是非見てほしいと思います。

 

nailbiter01.jpg『Nail Biter』矢野志音(芸術計画学科4回生)6分30秒 2012年
この作品は爪を噛む癖を矯正/治療するための自己療法として制作されています。フレーム単位で編集された明滅する作者自身のイメージと、アニメーションで象徴的に表現された「爪噛み」が強迫的なイメージを生み出しています。

brighter01.jpg『BRIGHTER』北村晋也(映像学科2011年度卒業生)3分20秒 2011年
この作品はハイレゾリューション(高品位)の音と映像を構成する試みです。ハイスピードカメラで撮影された女性モデルの動きと音楽がシンクロし、ハイキーでクリアな世界が展開します。

waltz.jpg『Waltz of cells』阿部友紀子(映像学科4回生)4分00秒 2011年
この作品では本人の意思とは無関係に成長し変化する少女の身体をめぐる葛藤が語られています。かぶり物をかぶった人物達の狂態が、8mmフィルムで意図的に粗く撮られた映像の中で繰り広げられ、ウサギ(少女)は野に駆け出していきます。

sawaritai01.jpg『触りたい』坂本健太郎(芸術計画学科2回生)2分00秒 2012年
この作品はスイッチ、ボタン、ポッチなどに触れるフェティッシュな感覚が、軽妙な音と編集で表現されています。

aruhikari01.jpg『ある光』矢野志音(芸術計画学科4回生)5分50秒 2012年
この作品では作者にとっての身近なイメージがフレーム単位で編集され、光についての知覚的な探求が行われています。明滅を基盤とした抽象的な構成と、被写体の具体性が観る者の感覚と意識の中で緊張関係を結びます。

京都上映スケジュール:
http://www.kara-s.jp/studio/20111019_mediaart2012.html
京都会場アクセス:http://www.kara-s.jp/access

投稿:大橋 勝先生(映像学科)