初等芸術教育学科では8月3日(金)、夏休み真っ只中の小学校の児童たちを招いて「キッズ・アートカレッジ」を開催しました。
「キッズ・アートカレッジ」については、6月に幼稚園児を対象に実施した際にもブログでご紹介しましたが、初等芸術教育学科3回生の実習科目「こどもふれあい体験実習」の一環として行っているものです。
こどもと学生が主役となり、広大な林や池などがある自然環境に恵まれた大学キャンパス内で、造形活動やあそびなどを通じて互いにふれあい、創造する楽しさを体験します。
今回芸大に来てくれたのは、太子町立磯長小学校と山田小学校の児童たち。
朝から元気いっぱいで、学生たちの呼びかけにも明るく答えてくれました。
まず午前中は、造形活動として仮面とマント作りを行いました。
用意されたプラスチックの仮面はアクリル絵の具で装飾し、カラービニール袋に様々なデコレーションをして仮面に合ったマントを作ります。
学生たちは、お手本になるよう事前に自分たちの仮面を用意してきました。
こどもたちはそれを真似たり、全くのオリジナルに挑戦したり、とにかく自由にのびのびと、思ったように表現します。
完成した仮面とマントを身に付け大変身したこどもたちは、自慢げに見せ合い、とっても楽しそうでした!
どの作品も個性たっぷり、どこか神秘的で、まるで仮面舞踏会にいるみたいでしょう。
そして午後からは、芸術情報センター1階のアートホールで、パイプオルガン鑑賞をしました。
巨大なパイプオルガンは、近くで見るとそれはもう迫力があって格好いいんですよ。
演奏してくださったのは、演奏学科の住山久爾子先生。
オルガン曲のなかでも特に人気の高い作品のひとつであるJ.S.バッハの“トッカータ”から始まり、コラール、讃美歌、童謡を演奏されました。
続いて、初等芸術教育学科教授の坂本曠一先生が“メヌエット ト長調”とわらべ歌を、同学科副手の山本実依さんがアニメソングを演奏し、最後に住山先生がそれぞれの小学校歌を弾いてくださったところで、終演となりました。
こどもたちの口からは、「すごい!」「格好いい!」「触ってみたい!」という言葉が沢山聞こえてきました。
学生たちはこの日の準備をする中で様々な壁に当たり、苦労もしたようです。
でも、それらの努力は、こどもと関わる仕事に就く時、きっと役に立つと思いますよ。
学生たちにとっても、こどもたちにとっても、今年の夏の思い出になったに違いありません。
さて、初等芸術教育学科では、11月の大学祭でもこどもたちとふれあうイベントを開催予定です。
アートと教育を共に学ぶ学生たちならではのパフォーマンスが待っていると思いますので、お楽しみに!
投稿:島田瑞穂さん(初等芸術教育学科副手)