2012年3月7日

OSMIC2012

皆さんこんにちは!

今回は、映像学科の大橋先生から投降ブログを頂いたので、ご紹介します!!

学生の映像作品展が大阪市阿倍野区の「Peephole Theater」で開催されているので紹介します。この展覧会は映像学科教員である大橋勝が、2011年度担当科目の中から選抜した優秀かつ展示向きの学生作品をまとめて上映するというものです。かなり偏ったセレクトですが、全体で20分強で比較的観易いプログラムになっていると思います。
 

120307oohasi001.jpg『Point of View Point』(樋口晃平・栗城翔太:映像学科3回生)は、車窓かの流れる夕闇の風景の中で、建造物が音楽にシンクロして発色するというもので、フレーム単位の細かな作業で構成された映像作品です。独特の洗練された感覚で作られたミュージック・ビデオです。

 

120307oohasi004.jpg『日記』(平井沙希:芸術計画学科4回生)は、日記を読み返しながら1日の出来事を脳内で再現する行為を映像化しています。小さな自分の行動を自分自身が見つめているという、奇妙な状況を可愛らしくも不思議なイメージで表現しています。

 

120307oohasi002.jpg『recollection』(高橋豪:芸術計画学科4回生)は、時間の経過によって変容したり消えてしまったりする記憶や感情を抽象的な映像でヴィジュアル化する試みです。単純な幾何学図形が重層化していき、まるで水墨画のような有機的な濃淡のイメージを作り出しています。

 

120307oohasi005.jpg『to kill time』(木戸智美:芸術計画学科2回生)は、暇つぶしをしている自分自身の主観的イメージを映像にしています。落書きとアニメーション、主観ショットがアトランダムに編集されていて、映像制作そのものが暇つぶしであるかのような疑念を観る者にいだかせる。

 

120307oohasi000.jpg『Waltz of Cell』(阿部友紀子:映像学科3回生)は、動物の顔をした登場人物達の乱痴気騒ぎを8ミリフィルムにおさめたショートムービーです。少女の身体が本人の葛藤とは無関係に成長し変化していく現象をテーマにしています。

 

120307oohasi003.jpg『パジャマでおじゃま』『はみがきじょうずかな』(原田果林:芸術計画学科4回生)は、作者自身が考える「面白い状況」と「後悔」を表現するために、映像が選択されています。ビデオにおさめる行為と記録そのものがパフォーマンスという作品です。

 

期間:2012年2月23日(木)から3月13日(火) 期間中水曜日休み
開廊時間:午前11時から午後7時
会場:Peephole Theater 大阪市阿倍野区丸山通1-2-2 電話:06-6656-8184
催し名:OSMIC2012

ギャラリーHP:http://ru-pe.com/
アクセス:http://ru-pe.com/www/pages/p-ac2.htm

投稿:大橋勝先生(映像学科)