2010年12月22日

吉野山での1コマ 2

 こんにちは、ゲイブルちゃんです!!今日は先日に引き続き、美術学科課外授業レポートをお送りします!

 やっと辿り着いたところで記念写真をパチリ! 
 ゲイブルを含め、美術学科の学生たちが必至に吉野山を登り、やっとのことで?辿り着いた金峯山寺。(実際には大した距離ではなかったようです・・・)平城遷都1300年祭を記念して、金剛蔵王権現像特別開帳が行われていました。

 ところがここで私ゲイブルに最大のピンチが到来!!奈良や京都など、仏閣ではよくあることなんですが、何と国宝の蔵王堂内では撮影が禁止されていたんです!!そんな!!私には学生たちの学習の様子をカメラに収めるという大切な使命があるのに・・・!!

 金峯山寺の方と交渉した結果、秘仏などにカメラを向けず、学生たちの様子のみの撮影ならば、ということで、OKをもらいました!!・・・しかし、何度係の人に「カメラは禁止ですよ!!」と怒られたことか・・・。一応、腕にPRESSの腕章をつけていたんですが・・・。水戸黄門のように、この腕章が目に入らぬかー!!とやりたくなってしまいました・・・。

残念ながら秘仏の撮影は禁止でした・・・今回ご開帳されていたのは、金剛蔵王権現三体釈迦如来千手観音菩薩弥勒菩薩の三体なのですが、これらの仏は変化身であり、(つまり簡単にいえば、一つの神様が姿形を変えて仮の姿で現れるということ)それぞれ、釈迦如来=過去、千手観音菩薩=現在弥勒菩薩=未来の3世に渡って私達を守って下さる守護仏なのです。
みんなしっかりと手を合わせて拝んでいましたが、一体何をお願いしていたんでしょう??困った時の神頼み、なんてよく言いますが、頼ってばかりっでは神様も大変、山のような願い事を一つずつ叶えていくのも骨が折れるでしょう。いくらお賽銭を奮発したって、自らの努力を怠ってはいけないということですね

しっかりと手を合わせています・・・いいインスピレーションが湧くといいですね!

金峯山寺本堂「蔵王堂」です

 さらに、この金剛蔵王権現像は、国宝である蔵王堂のご本尊として400年以上も鎮座されている日本最大の秘仏なんです。美術的な価値ももちろん非常に高く、学生たちはこの貴重な機会を逃すまいと、しっかりと目に焼き付けていましたよ!!昨年の卒業制作展でも、仏や仏教の話をモチーフにした作品が多くみられたように、今回のこの経験を日々の制作活動にしっかりと生かしてほしいですね

 今日は午後からの出発だったので、あまり散策の時間はとれず、せっかくの紅葉をスケッチブックに納めることはできませんでした・・・。次は桜の季節に、スケッチブックを持って、今度はゆっくり吉野の山々を見て回りたいですね!!
 


2010年12月21日

吉野山での1コマ

      

 皆さんこんにちは、ゲイブルちゃんです!!
先週は、あまりブログを更新できなくてごめんなさい…。芸大ブログ女王である私ゲイブル、実は熱を出して仕事をお休みしていたのです…。何事も体が資本ですからね、皆さんもインフルエンザノロウイルスマイコプラズマ肺炎・・・そんな病原菌に負けないようにしっかりと栄養をつけてこの冬を乗り切りましょう!

貸し切りバスで向かいます、なんだかテンションも上がっちゃいます!!
 さて、私ゲイブルは先日、美術学科の課外授業に同行し、奈良県の吉野まで行ってきました!!美術学科って、ただ絵を描いているだけではないんですよ。自らの殻に閉じこもっているばかりでは、いいインスピレーションは湧きません。自然や、他分野の芸術に触れ、自らの創造の幅を広げようというのが、今回の授業の目的なのです!!

チョコレートをもらっちゃいました!

 貸し切りバスで学校を出発!!気心の知れた仲間との遠出ということもあって、バスの中は賑やか!!こーんなにお菓子を買い込んできている学生も!!なんだか遠足みたいで楽しいですね!!ゲイブルもチョコレートを分けてもらいましたよ!!どうもありがとう!!

しんどい・・・芸坂よりもキツイ!!
 吉野山の観光駐車場に到着。ところが着いてすぐに、綺麗な景色や歴史ある仏閣が拝めるというわけではありません。ここから、辛く険しい山登りのはじまりはじまり・・・。普段事務局の机に座ってパソコン作業ばっかりしている私ゲイブルにはキツイのなんの・・・。
でもやっぱり学生たちは元気ですねぇ・・・。そしてさすが美術学科というべきか、歩きながらも見ることが出来る吉野山の峡谷の様子や、暖色に変わりつつある木々の様子を、しっかりとカメラに納めていました。まだ少し紅葉の見ごろには早かったようですが、学生たちがキャンバスに描く吉野の山は、秋色に真っ赤に染まっていることでしょう!!

 もう限界かも・・・という頃にようやくたどり着いたのは、修験道根本道場総本山「金峯山寺」
実は、今日の課外授業の大きな目的は、この金峯山寺の秘仏を見学することだったんです!
平城遷都1300年祭を記念して、日本最大の秘仏である金剛蔵王権現蔵が、百日間のみ、特別にご開帳されていたからなんです!!
金峯山寺の本堂である蔵王堂で、金剛蔵王権現蔵の説明をして頂きました。その際に、パンフレットと一緒に護摩木をもらいましたよ!!みんなそれぞれの願い事をしっかり書いています!!この護摩木はストラップにもなるようで、さっそく携帯につける学生もちらほら・・・ちょっと大きすぎない??
それに護摩木って、護摩を焚く際に投げ入れるものじゃなかったかしら・・・?ストラップにしちゃっていいのかしら・・・??

一部の木は、こんなに綺麗に赤く染まっていました!なかなか見られるものではありません!願いは叶うかな??

 っと、今日はここまで!!
次回は、美術学科課外授業金峯山寺編をお伝えしますのでお楽しみに!!


2010年12月20日

芸術計画学科卒業研究審査会

    

 芸術計画学科卒業研究審査が行なわれました。芸術計画学科の卒業研究は研究論文作品制作プロジェクト等多様な研究形態があり、審査は3名以上の教員による公聴会形式で行なわれます。審査の一部を紹介します。

オブジェやフォトグラム、映像など、素材も様々に作られています。
作品紹介

 この学生の作品は、内部に小生物を閉じ込めたアクリル樹脂の半球体オブジェとそれをもとにしたフォトグラム、オブジェを貼付けたアクリル板ハトロン紙に投影した映像で構成されています。

携帯電話でも撮影したんですね!!

 この学生の作品は、外出時に玄関の姿見で自分の姿を撮影した写真を構成したもです。撮影は数年間に及んでおり、カメラ付き携帯電話の使用やファッションのディテールが今日的なテーマに結びついてきます。

 芸術を研究する学科です!

研究論文の審査風景

 このように当学科の卒業研究は、現代の多様性を表象するためや研究する為に複数のメディウムを駆使し実践研究する事を行なっています。

これらの研究作品の一部は、平成23年2月大阪府立現代美術センターで行なわれます。

寄稿者 芸術計画学科合同研究室
 


2010年12月17日

GEIHO AWARD 2010(芸法大賞)

GEIHO AWARD 2010
 指定のテーマも表現形態も一切ない投票型公募展「芸法大賞」の一次審査を通過した入選作品展覧会が開かれます。美術関係者や評論家ではなく、一般の人達が全国に設置された投票所やインターネットを通じて投票して選出された50点の作品が展示されます。
以前に大阪芸術大学ブログの10月7日の記事で紹介した西村卓也さん(2006年芸術計画学科卒)の作品も入賞・展示されます。また公募展の企画運営には、大阪芸術大学の卒業生・在学生も参加しており、芸術に何が求められているのかという問いに果敢に答えようとする意欲的な催しになっています。各賞受賞作も展覧会で発表される予定です。是非、会場まで足をお運び下さるようおねがいします。
 
場所:兵庫県立美術館 ギャラリー棟 3F  
日時:12/14日(火)~19日(日)
時間:10:00~18:00(初日13時から/最終日15時まで)
入場無料
 
 

是非お越しください!一般の方々の投票によって選ばれました!

主催:芸法 http://geiho.com/taisho/

会場:兵庫県立美術館 http://www.artm.pref.hyogo.jp/
後援:神戸市、神戸市教育委員会  
協賛:ターナー色彩株式会社


2010年12月16日

アンリ・カルティエ=ブレッソンのフランス パリ編

       

 皆さんこんにちは、ゲイブルちゃんです!!急に真冬並みの寒さになりましたね。今日久しぶりに朝の占いコーナーを見たら、私ゲイブルの星座は最下位・・・どうしてたまに目にするときに限ってこんなとんでもない結果になるのでしょうか・・・。思わずラッキーカラーであるカーキ色の服を来て出勤して来てしまいました。

写真学科だけでなく他学科の学生もたくさん来場してくれています!
 その甲斐あってか、今日はとっても素敵な展覧会に取材に行くことになったんです!!先日もこのブログでお伝えした「アンリ・カルティエ=ブレッソンのフランス―アンリ・カルティエ=ブレッソン自選コレクションより―」。現在、後期の展示が行われているんです。
後期は、フランスのパリで撮影された作品を中心に展示しています。前期はパリ以外のフランスでの作品でしたが、同じフランスでも前期と後期では、全く異なる雰囲気を味わうことが出来ます

カルティエ=ブレッソンが生活していた、パリでの作品を展示しています。  前期の展示にはなかった物々しい雰囲気の写真がたくさん・・・。それもそのはず。カルティエブレッソンが写真の仕事を始めた頃、ヨーロッパはまさに激動の時代だったのです。第2次世界大戦、パリもその大きな戦争のあおりを受けます。フランス軍兵士たちの様子を取材していたカルティエ=ブレッソンも、実はドイツ軍の捕虜となり、3年間も拘束されていたのです。何度も脱走を企て、3回目でやっと成功!捕まる前、身の危険を感じたカルティエ=ブレッソンは、なんと農家に自分のカメラを埋めて隠したんだとか!!脱走後、彼は一番にそのカメラを掘りおこしに向かったそうです。
脱走後に、革命の様子や不安定なパリの情勢を撮影した写真は、もしかしたら、そのカメラで撮ったものなのかも・・・!?

ライカも展示してあります!!
 こういったニュース性のある写真はもちろんですが、今回の展示では、若者や恋人たちを被写体とし、思わず胸がキュンとしてしまうような作品や、自らの家族や自宅で撮影された晩年の作品なども多く展示されています。
前期の作品は、地方に赴いたカルティエ=ブレッソンが、現地の人々の中に溶けこんで撮影したものでしたが、今回は、カルティエ=ブレッソン自身が生活していたパリでの作品です。溶け込もうとしてのものではなく、まさにカルティエ=ブレッソン自身の日常そのもといえるのではないでしょうか?

写真集「逃げ去るイメージ」 さらにこの後期の展示では、カルティエ=ブレッソンが初めて手にしたライカと同年代のライカモデルや、初めて出版した写真集なども展示されています。
この写真集の名前は、「逃げ去るイメージ。英訳版では「決定的瞬間」と訳されています。しかし、決して衝撃的な写真や奇跡の瞬間をとらえたような写真が収められているわけではありません。
彼は、うつろう時の中の一瞬を切り取ることで、流れて行く時間そのものの変化を表現したかったのではないでしょうか。
そういう意味で、彼の写真は、この写真集に収められているものだけではなく、全てが逃げ去るイメージであるのだと言えるかもしれません。

 前期の写真展をご覧になった方も、後期の展示ではまた違った作品の見方が出来ますよ。この展示は本日午後5時まで。大阪芸術大学が所蔵する貴重なコレクションを、この機会にぜひご覧ください!

 また、大阪芸術大学博物館では、アンリ・カルティエ=ブレッソン自選コレクション作品集を販売しています!!本学に所蔵されている全411点が収録されています。この作品集に載せる順番も、カルティエ=ブレッソン自身が監修したというこだわりよう!!世界に4つしかないコレクションをぜひあなたのご自宅にも!!

大阪芸術大学でしか手に入りません!!是非お買い求めください!
アンリ・カルティエ=ブレッソン自選コレクション 作品集(2006年発行)
ソフトカバー:2,000円(1冊)
ハードカバー:10,000円(1冊)

郵送も可能です
詳しくはコチラ
http://www.osaka-geidai.ac.jp/geidai/museum/catalog.html