2008年9月4日

フレスコ画

「フレスコ画」ってご存知ですか?どんなものかは、知らなくても名前ぐらいは聞いたことがあるという方はいらっしゃるのではないでしょうか?
今年、本学の大学院の集中講義で初めての「フレスコ画」の授業が行われました。
大学院 集中講義 「フレスコ画」
授業をご担当頂いたのは、富山大学芸術文化学部の教授、丹羽洋介先生です。
丹羽先生は、フレスコ壁画とモザイク壁画の制作、技法の研究をされています。
美術学科の石井先生が「学生にフレスコ画を学ばせたい!」との意向で、ぜひとも丹羽先生に!と、お願いされたそうです。
丹羽洋介先生(写真中央)
フレスコとは、簡単にいうと砂と石灰を混ぜて作ったモルタルで壁を塗り、その半乾き状態の間に、水だけで溶いた顔料で絵を描いていくものです。半乾きのモルタルに色が浸透し、そのまま乾燥させるので色がきれいに保たれるそうです。
今回は3日間の集中講義ということもあり、壁画ではなく、枠を作り、その枠内で学生がやりたい技法で制作していました。通常の技法では、その日描ききれる分だけの壁面を作って、その上に描き、また、次の日壁面を継ぎ足し描く、ということを繰り返して作品を完成させます。
フレスコ画 壁面を半分作り、その上に描いている学生
が、今回の集中講義では、壁面を全部作ってしまい、霧吹きで濡らしながら描いている学生もいました。
壁面を全部先に塗り、霧吹きで濡らしながら描いている学生
また、別の学生は、壁面を作った上に色を重ね、上の層を引掻いて絵を描いていくという技法で制作していました。
引っ掻いて描くという技法で制作している学生
各学生の作品を見て回っていると、院生に混じって美術学科の村居先生がいらっしゃいました!!「フレスコ画はやったことがないからね。ぜひ、勉強したくて。」と一生懸命制作されていました。
美術学科 村居先生
フレスコ画は乾くと、やはり若干色が明るくなるそうで、出来上がりが楽しみな反面不安です・・といいながらも、みんな初めての作業にとても楽しそうに取り組んでいました。
丹羽先生、宮地さん、村居先生、学生の皆さん、作業中にも係わらず、色々と教えて頂きありがとうございました。
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