昨日行われた「熊本県美術系進路対策研究会」に参加するため、熊本県に行っていました。 この研究会は熊本県内の22の高等学校の美術科をご担当の先生方の手によって運営される芸術系進学説明会です。全国の芸術系学部を有する大学に参加を呼びかけ、会場の手配から後片付けまでを先生方自らが行われています。生徒達のことを思いこんな研究会を開催されているのは全国でも類を見ることはなく、熊本県の芸術教育の熱心さに感服いたします。この研究会は今年で18回を数えるそうで、ますます先生方には頭が下がります。 先生方、本当に2日間お世話になりました。ありがとうございました。お疲れ様でした。この研究会へのご尽力感謝いたします。
たくさんの方にご来場いただきましたが、先週木曜日から熊本県では大雨に見舞われており、時に激しく、時にしとしとと、結局雨は3日間降り続きました。警報や注意報も出ていたようで、熊本県南部では床上浸水した地域もあるとか。その雨せいか外出を控えた方が多かったようで、例年よりかなり少ない動員だったようです。 今回会場にお越しいただけなかった皆様、6月28日に博多駅前・福岡朝日ビルで大阪芸術大学グループの進学説明会&相談会がありますので少し足を伸ばして是非お越しください。本年度は美術学科・デザイン学科・工芸学科などの造形系の学科も博多で受験していただける「推薦入試(II期)」を実施しますので、特に3年生の方々はこの機会に進学説明を聞きにきてください。
今朝も少し雨がぱらついていました。霧に包まれた阿蘇熊本空港を発ち、大阪へ。飛行機の機内には日差しがあったので大阪は良いお天気かと思いきや曇天。湿度、満点。「あの晴れ間は・・・?」と、よく考えてみると飛行機は雨雲の上を飛んでいたのでした。 さて、市内到着後、「graf media gm」に行ってきました。
現在、開催されているのは「狭間の旅人」というものでした。写真家・津田直さん(本学出身)と華道家・片桐功敦による展示でした。津田さんが奥琵琶湖を旅しながら撮影された写真をまとめた作品集「漕」(こぎ)に収録されている作品の内、数点が展示されています。
会場には小屋があり、そしてその周りを包むように琵琶湖から運んできたたくさんの葦。会場全体が葦の草の香りいっぱいになっていて、津田さんが感じた琵琶湖のほとりを再現するかのようです。流木なども琵琶湖にあったものを運んできたそうです。他に津田さん自身が「細く繊細な感じが気に入っている」ということで使われていると網も琵琶湖の漁師さんが実際に使っていたものなのだそうです。会場は単に「展示」とは呼ばず『室礼』(しつらい)として、全体が作品となっています。津田直さんと片桐功敦さんのお二人のこだわりが感じられました。
伺ったのがお昼すぎでしたので、叙情的な雰囲気に浸るには外がまだまだ明るすぎました。中之島という都会の中で奥琵琶湖の自然を感じるために、是非、夕暮れか暗くなってから行かれるといいと思います。
ところで、この展覧会のDMに使われている右側の写真の木の作品。「何だろう?」ってずっと気になっていたので会場におられたスタッフの方に伺ってみました。実は津田さんのお爺様の持ち物だったそうです。お爺様は世界中を旅されていたことがあったそうで、どこかの国でみやげ物として買ってこられた木製のお守りなのだそうです。津田さんがお爺様の持ち物を整理している最中に見付けたお気に入りの逸品。女性が腰のところに当てて使うもので「子宝に恵まれますように」と願うお守りなのだそうです。実物は会場のカウンター横の壁に展示されています。
●「狭間の旅人」 津田 直 – 作品集 「漕」 より – 会期:2008年5月30日(金)→6月29日(日) (休廊・月曜日) 場所:graf media gm ( graf bld.5F大阪市北区中之島4-1-18 ) 開廊時間:12:00→20:00 入場無料 お問合せ:グラフメディア・ジーエム(tel: 06-6459-2121/e-mail: gm@graf-d3.com)
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