以前ブログでお知らせしました大阪芸術大学公開セミナー2008第4回 “なにわの昭和音楽史-室内楽編-”に行ってきました。
今回は演奏学科教授の河野正孝先生の講演だけではなく、河野先生と学生さんによる室内楽の演奏を交えて行われました。話だけでなく、間近で演奏を聞けるなんて何か得した気分です。このような形でセミナーが開催されるのも楽しい感じがしました。
セミナーはプーランクのピアノ六重奏第一楽章の演奏でスタートしました。 その後、室内楽の歴史についての様々な話がありました。その後、再び演奏。演奏の後また話。先生はフル活動です。
オーケストラの場合指揮者の言うことを聞かないといけないが、室内楽は自分たちの音楽ができる楽しさがあるのが最大の良さだと言っておられました。先生は室内楽を本当に楽しんでいるなあという感じで、さらに大げさに言えば音楽を大いに愛しているっていう感じでした。その気持ちが伝わるような先生の楽しい話が会場の笑いを誘う場面も多く、心から楽しむことが出来ました。
私がおもしろいなと思ったのは、将来「この音楽はこの病気に良い」とかいうような研究が進んで行き、音楽が身体に与える影響が当然のように言われる時代が必ず来ると断言しておられたところです。例えばモーツァルトのこの曲は肝臓病に効くとか、ベートーベンのこの曲は心臓病に良いとかいうことです。音楽で病気を治すってすごいと思いませんか?
先生が大好きだというモーツァルトの名曲・ピアノ五重奏が心地よく演奏され、セミナーもいよいよクライマックスです。先生の話も音楽のようにテンポが上がります。「音楽をやると若返り、家庭も円満になります。ぜひ、みなさんも音楽をやりましょう!」と盛んに来場者の方に訴えかけていました。そして最後は「“音楽”それは、自然にも、神にも勝る人間の創りだした最高の芸術である」という言葉で締めくくられました。
次回の大阪芸術大学公開セミナーはいよいよ最終回です。7月8日(火)“映画のなかの大阪弁”というテーマで映像学科教授の中川滋弘先生の担当です。中川先生は「男はつらいよ」「釣りバカ日誌」「たそがれ清兵衛」等の作品の製作を担当された方です。どのような話が聞けるか楽しみです。
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