2022年11月12日(土) 旧生駒トンネル(近畿日本鉄道奈良線)で演奏会が開催されました。
今回の「旧生駒トンネルで響く!大阪芸術大学学生による演奏会」は、近畿日本鉄道と一緒に計画してまいりました。
春に「青の交響曲(シンフォニー)・コンサート列車」を初めて企画させていただき、近畿日本鉄道の協力で成功させていただきました。
その後も、近畿日本鉄道様より色々と提案をいただいた中で、近畿日本鉄道奈良線の輸送を支え、旧生駒トンネルで、日頃訪れることもできない場所を演奏会の会場に提案をいただきました。
旧生駒トンネルは、近畿日本鉄道の前身である大阪電気軌道が、大阪と奈良をつなぐため1914年(大正3年)に開通したトンネルです。
1964年(昭和39年)まで使用され、新生駒トンネルの開通で使用を終了し現在に至っています。経済産業省の「近代化産業遺産」に認定されています。
トンネルの中ということで、残響が4秒程度有り、教会のチャペルの中でのような演奏になるか楽しみな演奏会でした。
当日は晴天でしたが、トンネル内は年間を通じて18度程度の気温で湿気も多く、一部は地下水のしずくが落ちていました。
演奏しているメンバーは良いのですが、お聞きいただいてるお客様にとっては少し肌寒いかもしれませんでした。
演奏は、入口から300メートルほど入った先で、演奏者はトンネルの奥に向かって演奏を行いました。
トンネル内で響きがどのように影響を及ぼすか心配でしたが、演奏中響はトンネルの奥に響いていき演奏には支障なく、お客様にもお聞きいただきやすかったのではないでしょうか。
ブラス・オーケストラは、クラシック音楽を学ぶ演奏学科管弦打コースの学生を中心に活動し、大学の近隣住民の方々に向けて演奏会の企画や、府内の小学校に音楽鑑賞会として公演を行い、幅広い年齢の方々にも親しみやすい曲をレパートリーに、演奏活動を行っています。
今回は学生と教員の15名で演奏いたしました。
お客様に素晴らしい響きで演奏会を開催させていただいた事に感謝いたします。
素晴らしい演奏会の機会を提供して頂いた近畿日本鉄道株式会社に感謝申し上げます。
関係者の皆様、本当にありがとうございました。
投稿:植村(教務部)