この演奏会は1年間の勉強の成果をアンサンブルの演奏という形で研究発表する場で、学年の枠を超えて専攻生全員で取り組む唯一の機会です。演奏の技術だけではなく、選曲やプログラム・チラシの作成など演奏会に関わる全てが勉強だと考え、良い演奏会になるようにと試行錯誤してきました。
いつもはクラシックを勉強している私達ですが、今回の演奏会では、ライトクラシック・ポップスのステージを設け、お客様に音楽をより楽しんで頂こうと考えました。そして今年は大阪芸術大学ならではの他学科とのコラボレーションが実現し、いつものヴェルソとはまた違った雰囲気が出せたと思っています。
練習期間は1月の終わり頃から約1ヶ月ですが、企画は去年の4月から徐々にしていました。毎年思っていることですが「今年も何か前回とは違うことをしてみたい」ということでアイディアを出していきました。編曲、司会、チラシ作成、写真撮影、映像・CM撮影(OUA−TV)最終的には4学科の協力を得ることが出来ました。
演奏会は午後3時開演。朝から雪もちらついており寒く、お客さんが集まるか心配でした。今年は海の見える南港サンセットホール。商業施設のなかにあるホールで買い物に来た一般のお客さんがチラシを見て、来て下さればなあと思っていました。 そして開演。いつもよりはお客さんも多いようで少し安心しました。構成は全部で3部。1部は小編成によるアンサンブル。こちらはスムーズに進んでまずまずの出だし。2部が今年の目玉のライトクラシック・ポップスのステージ。Clarinet show time -Precious memory-と題し「大切な想い出」にまつわるエピソードをなどを紹介。また楽器紹介もしました。クラリネットと一言で言っても実はこの演奏会で使ったクラリネットだけでも6種類もあります。普段クラッシックを聴かれる方でも、中々それはあまり知らないだろうと思い、簡単な説明と少し音を出してみました。舞台と客席との距離が少し縮まった気がします。2部の曲はミュージカルキャッツよりメモリー、カーペンターズメドレーなどどこかで聞いたことのある曲を選びまし た。また演奏学科の卒業生の打楽器の方にも入って一緒に演奏していただき、非常に盛り上がりました。 そして第3部。こちらは全員による大編成のアンサンブル。今年は1部から合わせて全部で14曲も演奏し、かなり盛りだくさんの内容でした。最後にアンコールを演奏している最中に後ろのブラインドが上がり、海が見えてより一層ムードが高まりました。 演奏会が終わり、お客さんへの見送りを僕はしていました、OBさんや学校の同級生、後輩など色々な人が見に来てくれていました。いつもとは本当に違った雰囲気が出せていて良かったという声をたくさん頂きました。とてもうれしかったです。 学生もいつもとは違うことを色々したので勝手が悪くバタバタしましたが、本当にいい演奏会になったと話していました。
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