今年も8月1日を皮切りに、北海道の中央部に位置する「写真の町・東川町」にて「東川町国際写真フェスティバル(通称・東川町フォトフェスタ)」が開催されました。
東川町は1985年に「写真の町宣言」を行い、毎年、国内や海外で活躍する写真家に対して東川賞を授与し、その作品展を中心に様々な企画を開催しています。今年は記念すべき第40回目という節目の年ということもあり、第一線で活躍する写真家や評論家、ギャラリストをはじめ、カメラメーカーなどの写真関係者、内外の写真ファンが押し寄せていました。
そんな中、大阪芸術大学写真学科は全国の写真学科、コースを有する大学、専門学校が出展する“GAKKOTEN”に出展、写真学科から7名の学生が選抜で作品展示を行いました。
“GAKKOTEN”は元小学校をリノベートした文化施設「せんとぴゅあ」の芝生広場で開催、本校を含め7校の学生、生徒の作品が一堂に会しました。年々参加校も増加したことで展示作品の密度が上がり、とても見応えのあるものとなりました。
出展した学生、生徒の作品から特に優秀と認められた8作品が選出され、公式ホームページにて講評されています。本校からは秋野公希さんの「新島〜錦江湾に浮かぶ 奇跡の島〜」が見事、掲載されました。
東川町フォトフェスタには同じく毎年開催されている「全国高等学校写真選手権大会(通称・写真甲子園)」が同時期に行われ、全国604の参加校から予選を勝ち抜いた高校写真部の生徒も多く訪れる大イベントです。過去に写真甲子園に出場し、本校に入学した学生がGAKKOTENで再び東川町を再訪するという一幕も見られました。
「東川賞受賞作家展」の展示会場を専門家指導のもと、1から作り上げる展示ワークショップに参加したボランティアももちろんその魅力の虜となっていました。
本校からもGAKKOTENに選出された秋野公希さんと卒業生1名がボランティア(通称フォトフェスタふれんど)に参加し、活躍してくれていました。さらに喜ばしいのは、前回、前々回と東川町に訪れた在学生が個々に再訪し、イベントを楽しむ姿を見ることができたことです。
今回大活躍だった秋野公希さんが、参加しての感想を寄せてくれました。
「フォトふれは、同期や先輩から聞いていたとおり連日深夜まで作業が続く大変なものでした。しかし、メンバーと共に設営し完成させた作品展を見たときの達成感は、計り知れないものがありました。写真の道を志す同年代の方々には、ぜひ参加をお勧めしたいプログラムです。
GAKKOTENでは、2年連続で私の作品がレビュー選出され光栄に思います。そして、当校から出展したメンバー全員の作品を、現地で丁寧に展示して下さった写真学科の坂口先生、林先生に、心よりお礼を申し上げます。」
東川町フォトフェスタの魅力を肌で感じた学生がどんどん増えて、次の世代に繋いでいってくれることを願っています。町づくりとしても魅力のある東川町。北海道へお越しの際は是非訪れてみてください。
GAKKOTEN公式ホームページ https://photo-town.jp/topics/14544
写真学科 客員教授
林 直