2020年3月2日

声優 野沢雅子先生×杉山佳寿子先生×佐藤正治先生 特別授業

「オス!オラ悟空!!」


今年も、放送学科客員教授 声優の野沢雅子先生が、大阪芸術大学にお越しくださいました!
(更新が遅くなりましたが、1月の授業の様子をご紹介します!)

野沢先生は、「ドラゴンボール」シリーズの孫悟空・悟飯・悟天役、「ゲゲゲの鬼太郎」鬼太郎役、「ど根性ガエル」ひろし役、「銀河鉄道999」星野鉄郎役など、数々のメインキャラクターを演じられています。
昨年末のNHK紅白歌合戦にも出演されていましたよね!


野沢先生を取材させていただいたのは、今回が2回目!
前回は、少年役を初めてテレビで演じた女性声優は野沢先生だった!というお話などを紹介しました。
今年はどんな話が飛び出したのか!?
さっそくお伝えしたいと思います♪
 

今回の授業は、放送学科教授の杉山佳寿子先生と、佐藤正治先生との鼎談形式で展開しました。


杉山先生は、「アルプスの少女ハイジ」ハイジ役や「キテレツ大百科」コロ助役などで御馴染みですよね。
佐藤先生は、「ドラゴンボール」では亀仙人役、「ハイジ」ではアルムおんじ役(いずれも宮内幸平さんの後継)で、野沢先生とも杉山先生とも深い縁をお持ちです。


授業の中で何度も話題になったのが、人間観察の大切さでした。
声優は、”自分ではないもの”を演じるのが仕事なので、色んな人間を自分に取り入れる必要があるとのこと。
ボーッと眺めるだけでも良いので、観察したものを自分の引き出しにしまっておき、いつかそういう役がやって来た時に引き出しを開けると良いのだそうです。


それから、アドリブを返せない人が多いというお話も。
お芝居だと思うから難しく、普段の会話で返事をするのと同じことだそうです。
相手から何を言われるかわからないのが会話。
台本を読むのではなく、会話をするようにセリフを口にすれば、リアリティが生まれるとのことです!
 

後半は、学生たちからの質問コーナー!
声優のお仕事のこと、先生方が出演された作品のことなど、次々と学生たちの手が挙がりました。


「役づくりの方法は?」という質問には、杉山先生から「骨格で考えるとキャラクターに寄せられる」とのお答えが!
洋画の吹き替えも、役者の方と顎の形が似ている人が声を当てることが多いとのこと。
杉山先生は人間以外の役も多数担当されていますが、ご自宅のカーペットの上でアザラシになってみたり、アヒルになってみたり…どんな身体をしているか?イメージされているそうですよ!

「緊張した時のリラックス法は?」という問いには、なんと「私は全く緊張しないのよ」と返された野沢先生。
紅白はリハーサルなしでの出演だったそうですが、やはり緊張しなかったそうです。
また、午前中は声が出にくいという人が多い中、野沢先生は「朝起きてベッドから出てすぐ、カメハメ波が打てる!」とのお茶目なお話も。笑


「若い子たちからよくコツを聞かれますが、人によって表現が違うから、こうしたらいいっていう正解はないと思う。」
そう話される野沢先生は、どんな物事もプラスに捉え、常に前向きな考えを持って取り組まれていることが伺えました。

魅力たっぷりの素敵なご講義、ありがとうございました!!

 

投稿:島田(学生課)