今日のブログは、写真学科客員教授 津田直先生の授業をご紹介します!!
津田先生は写真学科の卒業生でもいらっしゃり、現在は写真家としてご活躍。
2001年よりランドスケープの写真作品を発表し、自然を捉える視点のユニークさと写真と時間の関係という古くて新しいテーマへの真摯な取り組みで、21世紀の新たな風景表現の潮流を切り開く新進の写真作家として注目されています!!
授業が始まってまず、「僕も同じ教室で授業を受けていたので、この教室に入ると、入学した時のことを思い出す」と話された津田先生。
「学生1人ひとりの吸収できる速度が違うから、無理をしないで、自分のペースを守ることを大切にしてほしい。写真学科だからって、写真のことをやらなければいけないということはない。そういうことをまず、学生のみんなに話したかった」と続けられました。
そして、津田先生が手がけられた写真作品について紹介されました。
先生は学生の頃から、ある”癖”があったそうなのです。
その癖とは、2枚組にして写真を撮ること。
2枚の写真を並べると、コマとコマが繋がったような1つの世界観が表現されます。
しかし、実際にはずっと離れた土地で撮っている場合もあるのだそう。
それなのに、まるで2つが繋がった場所に感じられるのは、とても不思議で魅了されます!
写真は、時間を切り取って生まれるもの。
でも、先生は「写真の中でも時間は流れていてほしい」と話されます。
そういった先生の思いが作品に表れているのですね。
津田先生のお話の中で、私が特に印象的だったのは「誰かの話を聞かないのはもったいない」ということ。
自分の中にある価値観だけでは、どうしても限界があるので、授業を聞かないのは価値観を深める機会を自ら失っているというお話でした。
それと同時に、「僕の話はあくまで僕の考えだから、それぞれに合ったところだけを吸収してくれたらいい」ともおっしゃっていました。
過去に同じ教室で授業を受けていた卒業生としてのアドバイスとも受け取れるお話は、学生たちの心に強く響いたことと思います!
投稿:島田(企画広報部事務室)