2015年2月4日

デザイン学科の学生たちがデザインしたホスピタルアート

昨日と今日、大阪芸術大学では一般入学試験が実施されました。
いつもはキャンパスのあちこちで絵を描いたりダンスの練習をしたりしている学生の姿を見かけますが、入試の日はがらっと空気が変わってキャンパス一帯に受験生たちの緊張感が広がっています。
一般入試の合格発表は2月16日(月)
受験生のみなさん、この緊張感の解放までもうしばらくです!

さて、みなさんは「ホスピタルアート」というのをご存知でしょうか。
医療現場というのは、どうしても無機質になりがちで、不安感をあおられる患者さんも少なくありません。
病棟内に芸術作品を飾ると空間にあたたかさが生まれて、患者さんの心を和らげる効果があると言われています。
そのような芸術分野のことを「ホスピタルアート」と言い、現在多くの病院で実施されています。

あべのハルカス22階にあるハルカス東野こどもクリニックの壁面・天井には、本学デザイン学科の学生たちが制作したイラストが施されています。

この企画に参加したのは、デザイン学科2年生の5名。
ビジュアルアーツコースの榎阪綾子さん、江﨑栄花さん、グラフィックデザインコースの大谷綾華さん、太田美波さん、金子稚奈さんです。

デザインはA3サイズのイラストボードに描き起こし、実際の壁のサイズに拡大して転写しました。
拡大しても画像が荒れないギリギリの解像度などを計算して作業を行ったそうです。

イメージは”お伽話”。
大きなポットや靴、フォークなどが散りばめられた壁は、まるで小人になったかのようなファンタジーな空間を演出しています。


こちらの天井には、可愛い動物たちの姿が…!!
見ているだけで和やかな気持ちになってきます。


さらに、待ち時間も退屈しないよう、絵しりとりが描かれた壁もあります。

学生たちに制作のポイントを聞いてみると、
「みんなで会議をしてイメージは統一しましたが、それぞれが得意な絵柄でとにかく楽しく描きました。」
「病院にある”死”とか”苦”とか”痛”といったイメージを感じさせないよう、パステルカラーを中心に使い、ソフトな印象を与える絵にしました。」
と話してくれました。

投稿:島田(OUA-TV)