2009年2月22日付ブログ「高く!早く!遠く!」で投稿していただいた本学放送学科4回生の夏目和樹さんがその後の経過を投稿してきてくれました。 惜しくもオーストリア行きの切符は逃しましたが、芸大生のみなさん楽しんでいた様子です。 当日は観覧者含め、300名近くの方々が足を運んでくださいました。
紙飛行機のように、大阪芸術大学の学生も、この大学で知識や経験といった翼を得て、大いなる空へ羽ばたいて行ってほしいものですね。 夏目和樹(大阪芸術大学放送学科4回生) |
キーワード: 工芸学科
Positive Taboo 「加賀城 健 展」
もうこのブログでもお馴染みとなったYOD Galleryでは「加賀城健 展 –Positive Taboo–」がスタートしています。“前向きなタブー”って一体何なの?その謎を究明するために早速ギャラリーに伺ってきました。 染織の技法には例えば友禅染などで用いられている「糊防染法」というものがあります。餅粉と糠(ぬか)を混ぜ、蒸して作られる糊を使っていわゆる“マスキング”をする技法です。加賀城さんはこの糊によってできる斑(ムラ)や罅(ヒビ)の状態を積極的に取り入れる独特の制作方法でその独自性を築いてきました。このプロセスが伝統技法では“技術的に未熟”だったり、“良くないお手本”として見られるのだそうです。 また前々から構想はあったそうなのですが、今回のYODでの個展のためにカラフルな作品も挑戦したそうです。薄い布地に落とされる様々な色の染料が生地の上で“陣取り合戦”をしながら染み拡がっていくのを観察して楽しみながら出来上がった作品なんだそうです。薄い生地は2重に重ねて制作するので拡げるとシンメトリーになっています。DMなどメインビジュアルとして使われている作品は『Fold–戦士』。 思いつくままに質問する私に困惑することなく、落ちついて一つ一つ丁寧に説明して下さるような誠実さと堅苦しくない雰囲気の持ち主です。その実験的な独自の制作方法から「正統から外れている」、「特異な存在」として見られてきた作家さんだそうですが、とても穏やかな話し方で攻撃性を感じるような部分は全くありませんでした。ただ良い意味での頑固さがあって「なぜそうじゃなきゃいけないのか」ということを伝統工芸の世界に問い続けてきたんだと思います。 「抑圧されたものが反発で何かを生み出した」とは穏やかではない。「温故知新」、そう考えましょうよ。日本には平和的な良い言葉があるものです。そして、新しい技術も時間が経てば伝統技術に変わるときが来るんだ、そう思います。伝統を蔑ろにするわけではありませんが、美術工芸の世界は何が革新で、何が伝統かを区別するようなフィールドではないなと、この個展を通じてそんなことを考えました。 ●加賀城 健 展 – Positive Taboo – |
あいづち
大阪芸術大学情報センターの展示ホールでは、工芸学科陶芸3回生による展示が行われています。今回の作品は、授業時間の中で課題となっていた「ティーカップ」を中心に展示されているそうです。とはいうものの、会場に入ると、まず目に入ったのが?吉康太さんの「ようふくかけ」。
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はじまりました!!卒制展@美専
芸大グループの各校で卒業制作展が始まっていますね。
初日には卒業生がたくさん来てくれました。事情があって卒業できなかった学生さんも、人より時間のかかった個性的な学生さんも元気な顔を見せてくれました。芸大に編入した学生さんも帰宅途中に寄ってくれました。ずいぶん遅い時間でしたけど・・・ こういうとこが美専の魅力なのです!! 投稿者:大阪美術専門学校事務局 ●第27回 大阪美術専門学校 卒業制作展 |
卒業制作展
卒業制作展、もうご覧になられましたか?すごい数の作品なのでとても見応えがありますよ。
今日は工芸学科の展示会場に行ってきました。会場は、主に総合体育館。半円状の採光豊かな建物です。
工芸学科には、金属工芸、陶芸、テキスタイル・染織、ガラスと4コースありますので作品も色々な素材を組み合わせ、とてもユニークなものに仕上がっています。また、作品を展示する台も自分達で作ります。自分の作品をより良く演出するため、台にもこだわり、展示スペース、照明などにも配慮しています。
奥まったスペースにひっそりと展示されているのは吉田成美さんの「Remain」という作品。
子供?大人?男?女?年齢や性別など何もわからない人達がこのスペースに佇んでいます。ある人はベンチに、ある人はブランコに、ある人は階段の途中にと、思い思いの場所で休憩しているのか、考えこんでいるのか・・表情もわからないので、見る側が色々空想を描いてしまう不思議な作品でした。
これは、福森 創さんの「Connect」という作品です。種をテーマとされています。風で飛ばされたり、動物にくっついていったりと、種は色んな方法で運ばれていきます。でも、この作品を見ているとそれぞれの種に命があり、種自身が今にも一人歩きしそうな感じさえしませんか?
この大きな作品の材料は何だと思いますか?藤井 斎さんの「SHIRT」は、カッターシャツで制作されています。一体何枚のシャツが使われているのでしょうか・・・。色んな思い出のあるシャツが織り込まれているのでしょうね。
絶妙なバランスで展示されているは、山本佳絵さんの「月讀フォトカタリスト」。写真では分かりにくいですが、前後どちらかに少しでも重心が傾くと倒れてしまいそうな感じです。そして、綺麗な鳥がとまっていますが、とかげもくっついています。ぜひ、実物を見て探してください。
今回は工芸学科の一部をご紹介しましたが、他にも素敵な作品がたくさん展示されています。
ぜひ、明日の祝日、芸大に足を運んでみませんか?