2008年7月31日

謎の芸坂プロジェクト?

7月も今日で最後。早い。早いです。「今年も残すところあと5ヶ月」なんて言い方をすると余計に時間が経つ早さを感じてしまいます。
芝生広場 総合体育館 スプリンクラー 散水
今日も大変暑い日でした。この暑さに体が慣れていっている自覚が少しあり、たいして驚かなくなっています。でも動植物にはダメージも大きいと思います。今日は総合体育館前の芝生達にスプリンクラーを使ってたっぷり水をあげる様子がとても夏らしかったので、パシャリ。飛び散る水をよけながらの撮影。タイミング難しい。ちょっと写真が斜めになってしまいました。
カエル アマガエル 芸大自然
芝生広場の横のギャラリー側のガラス面に、散水と直射日光を避けるようにしているカエルを見付けました。もっと涼しいところ探したほうがいいよ。絶対。
エキストラ 募集 ドラマ 産学協同
その芝生広場の上で、ヒッチハイクでもしているかのように手書きの看板を持っている学生さんがいました。『エキストラ 産学協同ドラマ出演者は3階第二アリーナまで』。
エキストラ 募集 ドラマ 産学協同 
そう学内では産学協同ドラマの撮影が続けられています。14
時少し前、第二アリーナ前には結構たくさんのエキストラの方々が集まっていました。どんなシーンの撮影が行われたかはナイショです。
 
今日は入試課の窓からすぐ見えるところ(11号館の出入り口付近)でも撮影が行われていました。カチンコの音と「はーーぃ、カット!」の声。ドラマの撮影現場は学内のあちらこちらを移動しながら順調に進められているようです。その様子を1シーンだけご紹介しちゃいます!
ドラマ 産学協同 ドラマシリーズ 撮影風景
夜、20時半を過ぎてもまだまだ、撮影スタッフの方の作業は続けられています。写真は撮らせていただけませんでしたが、芸坂を使った大プロジェクトのシーンがあるようです。これもナイショですが、芸大にいたら一度はやってみたいと思うスゴク夢のあるプロジェクトでした。帰宅の際に見かけた方々も個人ブログなどでネタバレのないように「秘密厳守」でお願いします。

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2008年7月30日

受験講座、終了。

今日は受験講座2日目。2日目は昨日より一時間早く講座が始まります。
教室の場所などは一日目で把握できているので、皆さんの表情にも少し余裕が感じられました。お昼休みには食堂でワイワイ。受験講座でグループが一緒なってお友達になったのか、何人かでまとまってお食事される光景が多く見られました。

午後から、芸術劇場で行われている講座を見学して来ました。
芸術劇場の5階では、ダンスのクラス、舞踊のクラス、歌唱レッスンのクラス、演技のクラスなどに分かれて講座が進行していました。レッスン室への入室を躊躇するほど皆さん真剣な表情です。ですから入り口の小窓からこっそり写真を撮らせていただきました。
舞踊 受験講座 舞台芸術
ミュージカルコースを希望される方のための歌唱のクラスでは、個別指導の後、今年の課題曲を全員で歌います。皆さん結構、歌い込んできている感じでした。声もよく出ていたように思います(素人目線ですが)。
歌唱 受験講座 舞台芸術 ミュージカル
舞台芸術学科のミュージカルコースは、全学科の中で見ても一番課題数が多い入学試験の形態をとっています。「歌って、踊って、演技する」ミュージカルですから、それも当然。ダンスの試験、歌唱試験、セリフの試験。そのそれぞれの適性をそれぞれの試験でみていきます。また舞台芸術学科には全コース「一分間自己アピール」という課題もあります。多いでしょ。でも、好きなことだから、やりたいことだから一生懸命になれるんだと思います。課題が多くても。

受験講座の中ではこれまで各地で行ってきた進学説明会でお話した方をたくさん見かけました。6月に熊本県の説明会、7月の静岡の説明会、などなど遠方から講座を受けに来てくれている姿をみると本当にうれしいです。北は山形県、南は沖縄県からも受講生が来てくれている、スゴイなぁって思います。皆さん、今回の講座で身に付けたことをステップにして更に磨きをかけてくださいね。2日間暑い中、お疲れ様でした。

●お知らせ(1)
・舞台芸術学科第15回定期公演
 「日陰でも110度」【東京公演】
 83日(日) 13:00開演
 東京芸術劇場 中ホール
 前売:,1500円 当日:2,000円
 
お問合せ:大阪アーティスト協会(TEL.06-6135-0503

●お知らせ(2)
・ビッグブルーミュージカル
 「氷山ルリの大航海」(高円宮妃久子殿下 原作)
 86日(水) 18:00開演 (17:00開場)
 NHK大阪ホール
 入場料:2,000円〔当日座席指定〕
 お問合せ:大阪コンサート協会(TEL.06-6762-2204

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2008年7月29日

7月最後のギャラリーレポート

本日と明日、学内では受験講座が行われています。湿度はありますが、あいにくのお天気のほうが過ごしやすく、かえって好都合です。こういう湿度の高い日は、やっぱり芝生広場にたくさんのキノコが生えています。
キノコ 芝生広場
さて、取材が遅くなってしまい「告知」の機能は果たしませんが、本日まで体育館ギャラリーでは2つの展覧会が行われています(いました)。まず一つ目は「カ○ンダー展」。もちろん「○」には「レ」が入りますね。
カレンダー デザイン 穴
デザイン学科では、2年生の課題の中で各自がオリジナルフォントを制作してそのフォントを使ったカレンダーを制作するというのがありますが、今回の作品は課題としてではなく制作されたものです。
カレンダー展
カレンダー展 カレンダー デザイン
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枚のカレンダーには同じ位置に同じ大きさ(約15センチ)の穴が開いていて、この穴が今回のテーマにもなっています。この穴をデザインの中にうまく利用して平面構成するというものです。そういえば何年も前のデザイン学科の入試科目「色彩構成」の課題にあった「はめ絵」の要領です。ここに面白さがあります。制約をいかに料理するか。アイデア力。ここがデザイナーの腕の見せ所です。
カレンダー展 デザイン
この直径15センチの穴について聞いてみましたが、特に大きさに意味はないそうです。カレンダーを設置する壁をあえてカレンダーのデザインの中に露出することで個性が出せる、というのが狙いだそうです。ちなみに来月8月はこんなデザインでした。
カレンダー展 デザイン

さて、隣の会場ではガラス工芸作品の展覧会JANGLISHが行われていました。
現在留学生としてガラス工芸コースで学ぶデビンディキングさんがこの8月に帰国されるとのことで、その前にデビンディキングさんと展覧会をやっておきたいっ!ということで集まったメンバーの展覧会です。自然光の下に展示されている作品と、照明を当てた展示の部分がありますので、展示空間は明るさで2つに区分けされたようになっています。
ガラス工芸 GLASS EXHIBITION JANGLISH
お日様の白い光で、青は本来の色のまま見ることができ、グッと近寄ってみてその青さを間近で確認してみました。
JANGLISH ガラス工芸 作品展
アオ色って「青い」「蒼い」「碧い」の3つがありますが、この色はどの漢字が適切なんだろう?そんなことを考えました。他にも照明器具になったものがあったり、実際に植物を植えた顔を模った鉢の作品がありました。
JANGLISH ガラス工芸 作品展
右手奥に展示台の上の作品がデビンディキングさんの作品です。板ガラスを組み合わせて立体構成しています。
JANGLISH ガラス工芸 作品展
またひときわ存在感があるのは、一番奥の作品です。「カレンダー展」との連動ではありませんが、作品に開けられた穴が絶妙です。作品を裏から見ると穴の内側になるほどガラスの厚みがなくなるように斜めに削られていて、後ろから当てたライトがいい効果を生んでいました。色も渋い。
JANGLISH ガラス工芸 作品展

夏休みに入っているので動員はそれほど見込めないことをわかっていながらも、こうして発表の場を求めて体育館ギャラリーが利用されていること自体にちょっと感動です。もっと早く取材してたくさんの動員に貢献できればよかったです。ごめんなさい。これに懲りずまたやってくださいね。

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2008年7月28日

にわか雨

ゴゴォー、ゴロゴロッゴロゴロー・・・。
ついに来たかっ!にわか雨。なんとなーく曇ってきたかと思っていたら、空はあっという間に濃いグレーの雲に覆われていました。
7月28日 にわか雨 22号館 曇り空
ゴゴォー・・・。時折、ピカッ!というのも混ぜながらゴロゴロゴロゴロ・・・。一度降っては、一時的に雨は止み、また突然降りだす。そんな繰り返しです。おかげで学内は嘘のように涼しい。こんなに涼しいキャンパスは久しぶりでした。灼けた校舎には恵みの雨です。
7月28日 にわか雨 曇り空
さて、そんな中、学内では産学協同ドラマシリーズ第6弾「トレジャーハンター」の撮影が行われていました。実は先週、金曜日(25日)がクランクインだったそうです。現場は思ったより大勢のスタッフで作られているんですね。
産学共同 ドラマ 撮影風景 トレジャーハンター
突然のにわか雨で、そのスタッフの方々も大変です。たくさんの傘を抱えて待機していたかと思えば、「はい、カット」「はい、OK」の声と同時にキャストや監督にサッと傘を開いて差し向ける。カメラのレールを運んだり、通行する人を規制したり、それぞれが自主的に動いています。1シーンは短いものでも、手間も時間もかかる様子が良くわかります。
産学共同 ドラマ 撮影風景 トレジャーハンター
今回もいろいろなゲストが登場します。公式発表はまだなのでお伝えできませんが、「えっ、あの人が!」っていう方もキャスティングされています。毎年、8月の猛暑の中撮影本当にご苦労様です。今日は雨のせいで大変な部分もあります、ちょっと涼しくなって良かったですね。
熱中症には十分注意して素敵なドラマを作ってください。放送が楽しみです。

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2008年7月26日

「アート大阪2008」に行ってきました!

現在、堂島ホテルで開催中の「ART OSAKA 2008」に行ってきました。
昨日が初日だったのですが、非常にたくさんのお客さまで大変混雑していたそうです。スタッフの方に聞いたのですが、初日は出展しているギャラリーの方々のパーティーが予定されていたそうですが、終了時間の21時でもお客様が絶えず、宴が中止になるほどスゴイ動員だったようです。(ちなみに本日と明日は19時までです。)
ART OSAKA 2008 アート大阪 堂島ホテル
本日も12時のオープンから行列ができていて、エントランスからエレベーターホールまで今か今かと待つ人でいっぱいでした。
ART OSAKA 2008 アート大阪 堂島ホテル
写真は14時半ぐらいの状況です。この列はエントランスで収まらないばかりか、ホテルの外まで続いておりこのアートイベントの大注目ぶりがうかがえます。

通常、ゲストルームとなっている8階から11階の客室を現代アートのギャラリーとして転換して催されるこのイベント。なんだこのイイ感じは!
私は出張でよくホテルを利用しますが、この堂島ホテル、カッコイイです。客室のコンセプトは「オーセンティックモダン」。白い壁に落ち着いた色のカーペット。ひとつひとつ家具もさりげなくお洒落で、どのお部屋も落ちける雰囲気です。(特に2方向に窓のある角部屋はすごく気持ちが良いです。)そんなお部屋のそれぞれにアートがプラスされ、また違った表情なのです。

会場では在校生や卒業生、先生方など大阪芸術大学の関係者の姿をたくさん見かけました。もちろんギャラリーの代表者、作家としても卒業生たちが活躍しています。
まず今回、招待状を送ってくださった916号室「YODギャラリー」。
ART OSAKA 2008 アート大阪 堂島ホテル
写真は町田夏生さん(大学院芸術制作修了)。以前にこのブログでもご紹介させていただいたことのある作家さんです。ピンクを基調とした華やかでやさしい独特の色使いの作品を生み出されます。

1002号室「ギャラリーアルテ」にて田岡和也さん(美術学科卒業)。田岡さんは今回、ホテルの一室がギャラリーになるということでベッドカバーを新たに制作されました。とても鮮やかな色彩は客室の雰囲気をパッと楽しく明るくしています。
ART OSAKA 2008 アート大阪 堂島ホテル
digmeout
のことや、在学中は学生寮に入っていて寮の生活が本当に楽しかったこと、後輩が本町でギャラリーをやってること、それともうすぐパパになることもなど、お話を伺うことができました。お話、ありがとうございました。
ART OSAKA 2008 アート大阪 堂島ホテル
ギャラリーアルテの会場には同じく美術学科卒業の千葉尚美さんの作品も展示されています。バスルームを埋め尽くす奇妙な人形によるインスタレーション。人間の108つの煩悩を表現した人形だそうです。田岡さんから聞いたのですが千葉さんのご実家がお寺だそうで、ヘンに説得力を生んでいる作品でとても気になりました。(バスタブには煩悩Tシャツがありました。あぁ、買えばよかった。)

ギャラリー風」が出展している1110号室では、大野勇介さん(美術学科卒業)とお会いできました。この1110号室には大阪美術専門学校卒業の秦孝仁さんの作品を見ることもできました。
ART OSAKA 2008 アート大阪 堂島ホテル

大阪美術専門学校卒業つながりで、1106号室「ギャラリーアウトオブプレイス」の森村誠さんの作品もコンセプチュアルで面白い作品でした。辞書の全ページからすべての『Z』の文字をカッターで切りとり小瓶の中に封印した作品the Oxford Sleeping Pill>。オクッスフォード睡眠薬ってことですね。また誤配されたトーマスさん宛の手紙を受け取ったのをキッカケに制作された「トーマスを探せ」というシリーズもありました。観光用の市街地図の中の「t」「h」「o」「m」「a」「s」の文字だけを残してそれ以外の文字を白い修正液を使って消していく作品です。バスタブの中には、映像作品があり実際にヨーロッパの町で「トーマスさん知りませんか?」と人々に聞いて回る様子を収めたものです。

大阪美術専門学校を卒業し本学・大学院芸術制作研究科も修了した田中朝子さんは、817号室「ノマル・プロジェクトスペース」で作品を出品されています。
ART OSAKA 2008 アート大阪 堂島ホテル

そして他の作家さんたちとは少し違った作品を制作されているのは1107号室「サイギャラリー」の藤本由紀夫さんです。今回の「ART OSAKA」の大阪芸術大学出身者の中で唯一「音楽学科」を卒業の作家さんです。それぞれの展示会場でBGMを流しているギャラリーもありますが、多くは視覚重視になりがちです。「耳で感じる芸術」と「目で感じる芸術」をどちらも同時に提供できるアーティストで単なる「サウンドアーティスト」というわけではありません。

他にもたくさんの卒業生が出品されていましたが、私が一番印象に残ったのは908号室「Yoshiaki Inoue Gallery」の岡本啓さんの作品でした。岡本さんの作品を実物で見たのは初めてでした。この908号室ではバスルームはすべて岡本さんの作品です。ただただ美しい・・・。
ART OSAKA 2008 アート大阪 堂島ホテル
ART OSAKA 2008 アート大阪 堂島ホテル

ガラスのような透明感に感じる「綺麗だ」と、「リキッド感」と言えばいいのでしょうか流線の造形に感じる「綺麗だ」、そして色鮮やかな華を眺めるときの「綺麗だ」が同時に押し寄せてくる感じ。まんまと岡本さんの「綺麗ワールド」に引き込まれていきました。バスルームだけに、「美しさに浸る」という感じ、でしょうか。
ART OSAKA 2008 アート大阪 堂島ホテル
この908号室、角部屋のためとても室内は明るく、バスルームとベッドルームが間続きになっているため展示空間は非常に開放感がありました。また作品の密度もちょうどいい感じで見やすかったこともいい印象に残っている理由だと思います。

この「アート大阪2008」、本当にいいアートイベントです。大阪のアートがこんなにお洒落でカッコイイものだと感じさせてくれる環境。はじめて見させていただきましたが、もっともっとたくさんの人にこのイベントを知って欲しいと強く思いました。特に今の在校生。この空間では「作品が売れていくこと」がどんなシーンなのかをリアルに見ることができます。自分が作家として生きていくために(「食っていくために」というと生々しいですが)、作家になった未来の自分をイメージして一部屋一部屋をじっくり見て欲しいですね。

●「アート大阪2008
 明日27日まで(12001900
 堂島ホテル(大阪市北区堂島浜2-1-31 tel.06-6341-3259
 入場料:¥1,000円  ※受付はホテル1階にて

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